【タイ】環境悪化防止のためゴミ収集車を支援=在タイ日本大使館

　2015年1月15日、在タイ日本大使館は、草の根・人間の安全保障無償資金協力で「チャイナート県サンカブリー郡ティアングテーにおけるゴミ収集車整備計画」の費用201万タイバーツ(約720万円)の支援を決定し、佐藤重和大使と「ティアングテー・タムボン行政機構」のチャナッダー・チャナサクンニヨム行政機構長との間で署名が交わされた。

　チャイナート県サンカブリー郡ティアングテーは、農業を主要産業とする地域で、農地保護の観点から土地開発が制限されているため、豊穣な田園が広がっている。しかし、昨今の経済成長と生活様式の変化に伴い、ゴミの量が大幅に増加し、農道や農業用水路脇への不法投棄も目立つ。そのため、廃棄場所周辺の衛生状況の悪化、焼却時の有害ガスによる健康被害、火災リスクなどの問題が発生している。

　こうしたゴミ問題に対応するために、行政機構と地域住民が一丸となって取り組むことが重要だ。行政と住民の話合いを重ねた結果、ゴミ収集車の導入の必要性が確認され、ゴミ処理ルールが策定された。今後、この計画によって導入されるゴミ収集車を活用し、行政と住民の協働で不法投棄や環境汚染のない街づくりが推進される予定。
【編集 : 安麻比呂 】