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トランスアジア航空機墜落・エンジン異常を認知してのフライトにタイの航空関係者は唖然

Global News Asia 2015年2月6日 20時26分

 2015年2月6日、台湾のトランスアジア航空の関係者が、4日に墜落したATR72-600型機について、機長が前回のフライト終了時に「エンジンに異常ある」と報告していたにも関わらず、整備士が遅延による罰金を恐れ、「もう1往復してからにしてほしい」と申し出たため、点検修理をせずに飛び立った直後に墜落したと伝えている。

 タイの航空関係者は、エンジンに異常がある事を認知してのフライトに唖然としている。「航空会社にとって一番重要なのは安全運航で、整備士の機長に対しての要求も非常識だが、機長がエンジンに異常がある事を知りながら飛行機を飛ばしてしまうことは、真面な航空会社では有り得ない異常なことだ。安全を無視してでも飛ばさなければならない複雑な事情があるのか」と首を傾げる。

 運航していたのは、台北と中国厦門沖の金門を70分で結ぶ路線で、毎日6往復運航している。

 整備士が遅延が発生した場合、台湾民用航空局に罰金を科せられるのを恐れたという事が真実だとすれば、台湾の航空行政の異常性が事故の大きな要因と言えそうだ。
【編集 : 高橋大地】

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