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トランスアジア航空機墜落「コスト削減重視で安全軽視の体質」元パイロット談

Global News Asia 2015年2月7日 19時50分

 2015年2月7日、台湾・トランスアジア航空のATR72型機が4日に墜落した事故について、タイメディアは、元トランスアジア航空パイロットの話しを伝えている。

 「2014年には、20人ものパイロットがトランスアジア航空を辞めて、他社に再就職した。経営陣は安全を犠牲にしてでもコスト削減を重視しており、労働条件や整備体制はなかなか改善されない。例えば、長距離路線で深夜帯にかかる運航の場合、フライトの間隔は、最低でも30時間の空けるよう決められているが、午前3時に勤務が終了、翌々日の午前9時に次のフライトといった具合に、30時間ピッタリのタイミングでフライトを入れられることも多い。遅延した場合、30時間を確保できないこともあるが、予備の要員が確保されていない遠隔地の場合、そのまま勤務に入ることも少なくない」こうした過密勤務が疲労を招き、パイロットの判断ミスを起こす一因になった可能性も拭えない。

 元パイロットの発言に対して、トランスアジア航空は「従業員数は、1600人から1800人に増やしており、人手不足の問題はなく、根も葉もないことだ」と反論している。

 タイの航空関係者は「この規模の航空会社で、1年間に20人ものパイロットが辞め、他社に再就職するのは珍しい」という。
【編集 : 高橋大地】

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