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【タイ】株式市場は好調、政治情勢の好転を反映ーHSBC投信

Global News Asia 2015年2月14日 21時19分

 2015年2月13日HSBC投信は、タイ株式市場は好調で、SET指数は直近最安値(2014年1月3日)から3割超上昇している。また、2015年初来のパフォーマンスでは、タイ株式市場は7.7%とロシアに続き好調なリターンとなっていると伝えている。

 タイ株式市場は2013年秋以降、反政府デモの拡大など政治リスクの高まりから下落傾向にあったが、2014年に入り反発に転じた後、割安感の強まり、暫定政権の発足、景気対策などから堅調に推移している。今年中に発足する「ASEAN経済共同体」により、タイ経済は更なる飛躍を達成すると見られており、政府関連プロジェクトが開始されれば、堅調に高値を更新していくのではないかと期待する向きが多い。

 タイの暫定政権は、経済成長を下支えするため、鉄道などのインフラ整備に取り組んでいる。こうした中、タイのプラユット首相が来日、2月9日には安倍総理と会談し、両首脳はタイ国内の鉄道整備について協力していくことで合意した。現在、タイでは、輸送力の増強に向けて、新幹線の導入、在来線の改良、バンコク都市鉄道の整備などを検討している。

 マクロ経済面では、足元の経常収支の黒字維持、潤沢な外貨準備、インフレ率の低下に伴う利下げ余地などが株式市場の支援材料になっている。

 一方、タイをはじめとするインドネシア、マレーシア、フィリピンなどASEAN10カ国による「ASEAN経済共同体」が2015年末までに発足する予定。 「ASEAN経済共同体」の発足で、中国の人口の半数に迫る約6億人の巨大市場が誕生するとともに、様々な分野での規制緩和が進み、ヒト・モノ・カネの自由な移動が可能になる。

【編集 : 高橋大地】

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