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【タイ】自然と一体になるチェンマイ「マインドフルファーム」の暮らし

Global News Asia 2015年3月20日 12時0分

 2015年3月20日、多くの中国人が移住先として憧れるチェンマイ。タイ北部のチェンマイから西に約75キロ。そこにはオーガニックファーム「マインドフルファーム」がある。心身をリフレッシュするのに最適と聞き訪ねた。

 ここは、定番の観光スポットに行くだけでは、得ることができなかった体験をすることが出来る、ひときわ自然が溢れた場所だ。

 マインドフルファームでは、野菜や果物を育てるだけではなくヨガや瞑想を通して、マインドフルネスな考え方を学べる。マインドフルネス とは、「1つの事」に集中する事で今の自分に気づき現実をあるがままに受け入れられる状態のこと。

 ここでは午前中の3時間、畑仕事や家を建てたりする作業を手伝い、3食付き(1泊)200タイバーツ(約740円)で暮らすことが出来る。

 一日のスケージュールは、
6:30 ー Meditation/yoga/cleaning time
共有スペースを清掃したり、ヨガをする人がいたり、瞑想する人がいる。朝食の野菜を畑に採りに行く。獲れたて新鮮野菜を水で洗い、食べやすい大きさに切ってそのまま食卓へ並びる。

7:30 ー Breakfast
日本人の紀子さんが毎食、手間暇かけて作ったオーガニック料理をブュッフェ形式で用意。ドレッシングをかけず、採れたての野菜を生で味わう。
瞑想を兼ねての朝食。誰とも話さずにただ一口一口、噛みしめることに集中。すぐに飲み込まず、最低30回は噛んで、ゆっくりと食べる。「噛む」ことだけに集中して、今という時間を大切に過ごす。

9:00 ー Morning volunteer work
アボカドに水をあげるチームと、家を作るチームに分かれて作業をした。

12:00 ー Lunch and Rest
14:30 ー Skill sharing or Thai cooking class
16:00 ー Yoga
17:30 ー Dinner
19:30 ー Meditation

 瞑想するのは人生で初めての体験。複式呼吸で、何も考えない・・というのがすごく難しく感じ、とりあえず秒を数えてみたが、数えてみる間にも、いろいろな事を次から次に考えた。考えていることを、客観的に遠くから見つめるだけでも効果があるようだ。

 客観的に見つめると私が無意識に考えてたことは、やはり過去や未来のことがすごく多くて、今を全く考えていない事に気がつく。「今」に集中することは難しいことで、脳の訓練が必要だと感じた。

 オーガニックァーム「マインドフルファーム」には世界各国からゲストが集まる。スペイン・フランス・ロシア・イスラエル・アルゼンチン・ 香港・アメリカ・エストニア・日本、合計で20人ぐらいが参加。夜は、キャンプファイアを囲む。

 日本が大好きで、日本語を一生懸命勉強するアメリカ人と日本人のハーフ。大声でハクナマタダを歌い笑転げるロシア人やアメリカ人。「今はこうしてゆっくり過ごしているけれど、国に帰ったらせかせかした働き詰めの生活が始まる。この光景を僕は忘れないでいたいよ」と話したかと思ったら、「ポテトチップスを食べたい!」と叫ぶエストニア人。

 各国の人が家族のように集まって、暮らすという楽しくて貴重な空間を体験できる。

 オーナーのピーナンさんはタイの元僧侶で、ブッダの教えなども、瞑想後に話してくれる。心に響いたピーナンさんの言葉は、「目の前にある好きなもの・嫌いなものは過去の体験から思い起こして自分が決めたもの。今、何も考えないで。真っ白な気持ちでそれを見てみよう」だ。
【執筆/撮影 : 沙矢加】

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