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タイのセブンイレブンで販売されるおにぎりを食べてみた

Global News Asia 2015年3月4日 9時7分

 2015年3月4日、タイ最大と言われるコングロマリットのCPグループがタイ全土に展開するコンビニエンスストアのセブンイレブンで2014年中頃から日本式のおにぎりが販売されている。昨年はバンコクの一部店舗のみにしかなかったが、2015年に入り各地でも順次販売が始まっている。

 味は3種類で、ツナマヨネーズ、えびこマヨネーズ、サーモン照り焼きがある。ツナマヨネーズのみ25バーツ(約100円)で、ほかのふたつは27バーツ(約108円)だ。日本料理で使われる食材の中でえびことサーモンは人気が高く、マヨネーズと照り焼きも濃い味を好む傾向にあるタイ人にもわかりやすい。

 おにぎりはまさに日本のコンビニエンスストアで売られるものと同じで、ノリと米が接しない包装を3ステップで剥がすものになっている。外包装には日本語も書かれており、日本の料理であることのアピールも忘れていない。

 しかし、和食ブームのタイとはいえ、おにぎりの知名度はまだ高くない。一般的には食べ方すらちゃんと知られていないので、タイ人はなかなか手が出ないようでもある。また、店員も同様で、裏面の原材料などが表示されたシールに赤字で「電子レンジ不要」の文字があるにも関わらず、レジで「温めますか」と訊ねてくる。

 味自体はまさに日本のものだった。ほぼ日本のおにぎりを再現できているのではないか。これまでコンビニエンスストア各社でも日本料理を模したものはたくさん見かけているが、どれも完全にタイ人の舌に迎合したものばかりだった。最たるものが緑茶で、はちみつレモンなど甘い緑茶が多かった時期もある。しかし、このおにぎりはほとんど日本のものそのものだった。ひとつ言えばやや米が柔らかすぎることだろうか。

 今後種類がもっと増えてくれれば、タイがさらに暮らしやすくなりそうである。
【執筆 : 高田胤臣】

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