2015年3月30日、ベトナムの首都ハノイで体験した街角グルメをレポートする。まるで昭和時代の東京のガード下を思わせるような場所にあった路上焼肉店だ。
ハノイ旧市街の外れにある鉄道の高架の横に、夕方から路上焼肉店が数軒並ぶ。店員の若者たちは歩行者のみならず、走行中のバイクにまで手をかけて呼び込みをする。危険行為に怒号を浴びせかけられても従業員らは一寸も気に留めていない。
この屋台群の焼肉はどの店もおよそ2人前程度の牛肉に野菜、小ぶりのフランスパン、米粉からできたそうめんが1セットになって8万ドン(約444円)とかなり安い。ビールも大瓶で1本あたり2万ドン(約111円)程度なので、日本円でほぼワンコインで楽しめてしまう。
タレは粗塩と少量の生トウガラシの刻みが入ったものに完熟の小さなライムを絞る。とてもシンプルな味つけでおいしい。肉はやや硬く、油とマーガリンを同時に使うのでかなり脂っこいが、その分ビールが進む。
外国人バックパッカーが多い地域にも同様の店があるが、そこは外国人向けのためか2.5倍も高いので、ローカル向けの方が安くて良い。メニューもこれしかないので、ベトナム語ができなくても注文にも困らない。
また、市街には食堂形式の焼肉店も多い。こちらは網の上で炭火焼きにするもので、肉も各種あり、地元民に人気なのは「ヤギの乳房」だ。クセのある味わいではなく、さっぱりしていてコリコリした食感がたまらない。
これもひとつのベトナム料理だ。旅行で訪れた際はぜひ試していただきたい料理である。
【執筆 : 高田胤臣】
ハノイ旧市街の外れにある鉄道の高架の横に、夕方から路上焼肉店が数軒並ぶ。店員の若者たちは歩行者のみならず、走行中のバイクにまで手をかけて呼び込みをする。危険行為に怒号を浴びせかけられても従業員らは一寸も気に留めていない。
この屋台群の焼肉はどの店もおよそ2人前程度の牛肉に野菜、小ぶりのフランスパン、米粉からできたそうめんが1セットになって8万ドン(約444円)とかなり安い。ビールも大瓶で1本あたり2万ドン(約111円)程度なので、日本円でほぼワンコインで楽しめてしまう。
タレは粗塩と少量の生トウガラシの刻みが入ったものに完熟の小さなライムを絞る。とてもシンプルな味つけでおいしい。肉はやや硬く、油とマーガリンを同時に使うのでかなり脂っこいが、その分ビールが進む。
外国人バックパッカーが多い地域にも同様の店があるが、そこは外国人向けのためか2.5倍も高いので、ローカル向けの方が安くて良い。メニューもこれしかないので、ベトナム語ができなくても注文にも困らない。
また、市街には食堂形式の焼肉店も多い。こちらは網の上で炭火焼きにするもので、肉も各種あり、地元民に人気なのは「ヤギの乳房」だ。クセのある味わいではなく、さっぱりしていてコリコリした食感がたまらない。
これもひとつのベトナム料理だ。旅行で訪れた際はぜひ試していただきたい料理である。
【執筆 : 高田胤臣】