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【タイ】和食? タイ料理? 日本人の発想ではできなかった「シャブシ」に行ってみた

Global News Asia 2015年4月6日 11時0分

 2015年4月6日、タイ人に人気のレストラン『シャブシ』を紹介したい。

 シャブシは和食レストラン経営や小売店で緑茶などを販売するオイシ・グループがタイ全土に展開するしゃぶしゃぶと寿司のブッフェ形式のレストランである。2001年にバンコク郊外のデパートに1号店を出店し、現在ではこのレストランを見かけない商業施設はないほど人気だ。

 大人359バーツ(約1355円)、子ども155バーツ(約585円。身長100~130センチまで。それ以下は無料、それ以上は大人料金)で1時間15分の制限時間内は、80種類以上の食材・食品を自由に選んで食べられる。食材は棚などに取りに行く必要はなく、日本の回転寿司のようにベルトコンベアに乗って回ってくるものを取っていく。皿には各種食材などが少量ずつ乗っている。

 他には店名にもあるように寿司もある。イカやサーモン、カリフォルニア巻きなどがあるが、クオリティーは日本人にとっては満足のいくものではない。天ぷらや揚げ餃子、おでんも同様に揃っている。

 スープは3種類用意され、透明スープ、白濁スープ、トムヤムスープがあり、鍋は仕切りで2つになっているので、2種類を選ぶこともできる。タレもホームページにはポン酢、ゴマダレ、タイスキのタレがあるようだが、タイ人はタイスキのタレしか選ばないためか、店員に申し出ない限りはポン酢などは出てこない。結局、寿司が置いてあるタイスキの店にしか見えない。

 何度足を運んでも、この『シャブシ』が日本料理なのか、タイ料理なのか判別できない。完全にタイ人がイメージする和食をタイ人のために作った店というのがこの『シャブシ』なのだ。日本人の発想ではできなかったであろうこのレストランは、逆に日本人がタイに来たら一度は行くべき店だと思う。
【執筆 : 高田胤臣】

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