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【ラオス】ビエンチャン観光で利用できる貸し自転車

Global News Asia 2015年5月8日 11時0分

 2015年5月8日、ラオスの首都、ビエンチャンの観光で役に立つ移動手段を紹介したい。

 ラオス国内は海に面していないこともあって、特に首都ビエンチャンはほとんどのものがタイからの輸入に頼ることになる。そのため、発展度合いからタイの方が物価が高いように見えるが、実はラオスの方が高いものが多い。

 移動手段もそのひとつで、三輪タクシーのトゥクトゥクも、バンコクならば40バーツ程度の距離でもビエンチャンでは100バーツはかかってくる。ガソリン代と車両自体が高いためにこのような料金設定になっているようである。

 そのため、外国人旅行者にはやや負担になる。その際に便利なのが貸し自転車だ。ビエンチャンであれば24時間あたり1万ラオス・キップ(約147円)で済むので非常に安い。日本と違い、ラオスは右側通行なので、その点だけ気をつければ車もそれほど多くなくて快適にビエンチャン市内観光が楽しめる。

 今回、ラオス取材で借りた自転車は埼玉県警の登録ステッカーと東川口駅の自転車駐輪場のステッカーが貼られていた。駐輪場の有効期限が昨年の9月だが、使い込まれ方が最近こちらに来たものとは思えない。店主に入手先を訊くと、ラオス国内の業者からで、その業者の仕入れ先は知らないと言った。

 日本の財務省の貿易統計では、2014年の自転車輸出台数のアジア上位5か国は下記のようになっている。

2014年の自転車輸出台数 アジア上位5カ国(参照:財務省貿易統計)
1位 ミャンマー 567023台
2位 カンボジア 551696台
3位 アラブ  281781台
4位 アフガニスタン 209174台
5位 タイ  190063台

 ラオスはアジア中東地域の輸出対象国33か国の内19番目の台数、503台しかない。カンボジアでは自転車リサイクルが盛んで、修理された自転車はベトナムやラオスに再輸出されているという話がある。そのため、統計には出てこない台数がラオスに流れてきているのかもしれない。

 ネットで検索すると株式会社マーケットリサーチが運営する「放置自転車無料撤去.com」では無料で撤去した放置自転車をラオスやカメルーンに送っていると記載されている。盗難車両であれば問題であるが、放置自転車であれば海外で役に立っているので、リサイクルとしては正しい流れなのかと思う。
【執筆 : 高田胤臣】

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