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【タイ】タイフェスティバルに豪華ゲスト歌手がやってくる! その7

Global News Asia 2015年5月15日 9時0分

 2015年5月15日、いよいよ明日から東京都渋谷区代々木公園で開催される第16回タイフェスティバルに、今年は例年以上の豪華ゲストが集結する。タイでも滅多に揃う事が無いゲスト陣は、それぞれに高い評価と人気を持つアーティストたちだ。

 今回来日するタイ人アーティストの中で、日本とも縁があり、興味深い経歴を持っているのがカテーだ。カテーという名前は、タイ語でリスという意味。綴りから正確にはクラテーとなるが、ここでは発音に近いカテーと表記する。

 タイ音楽のルークトゥンを演歌と訳すメディアが多いが、カテーはそれを全面的に否定できるスタイルを持っている。彼女のパフォーマンスを見た後、それでもまだ演歌と呼ぶことができるだろうか。

 カテーは、10代の頃に女子ムエタイの世界チャンピオンになった経歴を持っている。日本との縁もその頃で、防衛戦の為に何度か来日していて、日本のワイドショーなどでも取り上げられた事がある。

 その時のリングネームは「ナムワンノーイ」。溺愛する母のニックネームから付けている。今は、引退して歌手に専念しているが、トレーニングは欠かさずに続けている。

 また歌手としても、近年バンコクの日系ダンス衣装製作会社オズコレクションに、コスチューム製作を依頼していた事があるなど、彼女たちも例に漏れずに日本びいきだ。

 カテーは今回、妹ガターイ(うさぎ)を帯同して来る。今年に入って姉妹コンビで歌った曲「メリー」が大ヒットを続けているので、まさに旬なタイ歌を生で聞く絶好の機会となる。他にも帯同するバックダンサーのに、実弟のワーイもいる。カテー本人もアスリートならではの、キレの良い踊りが評判だが、実弟ワーイのダンスも評価が高い。

 いくつもの見どころを携えて来るカテーも、今回の来日を非常に楽しみにしているとメッセージを寄せてくれた。

「(今回の来日は)最高に嬉しいです。タイ人のアーティストを代表するつもりで、できる得る限り最高のステージにしたいと思っています。歌だけでなく、ムエタイのショーも見ていただきます。タイ人アーティストは、何に対しても負けないんだと言う、ファイティングスピリットを見ていただけると嬉しいです」

 未だにルークトゥンを、タイの演歌と称する日本のメディアがあるが、カテーの元アスリートらしい引き締まったボディーで繰り出す、キレのあるヒップホップダンスと歌を見た後に、その表現がいかに勉強不足で、間違いであったかイヤでも気がつくことになるだろう。
【執筆 : そむちゃい吉田】

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