【タイ】バラエティー豊かなRSの歌手たちにステージは最高潮「タイフェスティバル」

　2015年5月16日、代々木公園で行われている第16回タイフェスティバル初日。ザ・スターの新しいサウンドに沸き立った会場は、今タイでもっとも民衆に受け入れられているアーティストたちの登場に、様々な反応を見せた。

　例年なら、大混雑の会場でもステージ前は、比較的余裕ある光景があった。しかし今年は多くの豪華ゲストということもあり、日中から超満員のままだ。

　そのステージにRSの歌手たちが登場するや、再び盛り上がった。

　歌謡曲専門レーベルRサヤームが送り出して来たアーティストたちには、在住のタイ人たちが真っ先に反応した。このRサヤームのアーティストが今現在のタイの民衆に愛されている歌手たちなのだ。

　しっとりと歌い上げるメーン・マニーワンの歌声は、聴く者の心にじんわりと染込んでいるように見えた。

　コミカルなララールルーには、言葉がわからない日本人でも思わず笑いが生まれた。

　ブルーベリーの二人は、アイドルと言ってもおかしくない容姿だが、しっかりとした実力に裏打ちされた歌唱力を披露した。

　そして圧巻は、カテーの歌と踊りだった。ムエタイで鍛えた身体は、ヒップホップのリズムで小気味よく、きめ細やかに踊る。計算され尽くしたダンスに、大ジャンプを取り入れるというアクロバティックなショーに、彼女を知らなかった観客たちも、息をのんで引き込まれていた。

　さらに、ポップスアイドル系のネコジャンプ、カノムチーンも、それぞれの持ち味で観客を魅了した。
【執筆 : YK】