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タイフェスティバルのメインゲスト「コー・MRサックスマン」独占インタビュー

Global News Asia 2015年5月18日 18時0分

 2015年5月16-17日の二日間、東京代々木公園で行われた「第16回タイフェスティバル2015」は、今年も会場を移動するのもたいへんなほど多くの来場者で賑わった。そして、過去最高の豪華ゲストが目白押しだったメインステージで、両日とも最後のトリをつとめたサウンドオブサイアムのリーダー、コー・ミスターサックスマン(Koh Mr. Saxman)が単独インタビューに応じてくれた。

 インタビューは、初日のステージが始まる直前。すでに準備も整い出番を待つだけという中で、控え室でくつろぐコー・ミスターサックスマンを訪ねた。はじめ普通のスタッフだと思って話していたのが、通訳の人の紹介でコー氏本人とわかり、大いに冷や汗をかいた。それほどに屈託なく、自然体。しかも人懐っこい笑顔と風貌。そのためか、インタビューははじめから和やかな雰囲気で始まった。

 今回で何回目の来日ですか?

 「もう25回以上は来ていますね。日本は大好きですから。日本には新しい文化と古い文化が同居していて、来るたびにいつも感動してます。それに日本の技術は、素晴らしいと思います。」

 日本の技術と言えば今、政府がタイに新幹線を作る話しを進めていますが、どう思いますか?

 「これまで何時間もかけて行っていた、遠くの地方へホンの少しの時間で行けるようになるのは、良い事だと思います。そこに日本の技術が使われる事は素晴らしいと思います。でも、一つだけお願いしたいのは、料金を高くしないで欲しいですね。」

日本のアーティストで好きな人はいますか?

 「渡邊貞男さんはわたしのアイドルです。尊敬している偉大な大先輩ですね。あと上田正樹さんは、最高のシンガーですね。(大阪ベイブルースを口ずさむ) そして安倍純さんは、作曲家プロデューサーとして素晴らしいと思っています。」

 日本の音楽シーンは売上げが落ちていますが、タイではいかがでしょう?

 「タイの音楽シーンもCDなどは売れないです。でも、わたしはアーティストとして、人の心に訴えるだけの曲を作っていくだけです。ファンに、より訴えかける事ができれば、売上げは後からついて来ると信じています。ビジネスとしては、その専門家に任せます。」

ご自身はどんな音楽を目指しているのですか?

 「音楽には、国境も言葉の壁もありません。わたしはタイ人として音楽を通して、よりタイを知る事ができるようなものを作っていきたいです。音楽を聴いて、タイを思い浮かべるような。そしてタイへ来たい。行ってみたいと思ってもらえるような音楽を作っていきたいですね。」

 今は円高もあって、タイを訪れる日本人も減っていますが、何かアピールしたい事はありますか?

 「そうですね。為替の状況は、よくわかります。日本とタイ。そしてアジア、アセアンはもっと近くに自由に行き来して欲しいと思いますね。わたしたちは兄弟といえる間柄でもあるのですから。そして、タイにはまだまだ魅力的な場所がたくさんありますから、ぜひ来て欲しいと思っています。」

 最後に、今回のステージはどういうものになるのでしょう?

 「音楽を通して、タイの文化を紹介します。そして、フレンドシップを深めるような楽しいステージにしたいと思っています。私たちのベストなパフォーマンスをお見せできると思います。」

 かくしてインタビュー後、最後の言葉通りに気さくな人柄をそのまま反映したかのような、ステージと客席の垣根すら感じさせないフレンドシップ溢れるステージが繰り広げられ、満場の観客たちにも笑顔が溢れていた。
【インタビュー:安麻比呂/ : 翻訳・編集:そむちゃい吉田】

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