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【香港】香港自動化ゲート「e-チャンネル」登録でその日から快適イミグレーション通過を実現

Global News Asia 2015年5月25日 17時0分

 2015年5月25日、古くからフリーポート(自由港)として中国大陸やアセアンへの中継地となっている香港は、近年、相次ぐLCCの就航などもあり香港から日本を訪れる人が急増している。

 香港政府観光局によると香港を訪れる日本人は、2013年に減少するも、2014年は前年比2.1%増の107万8766人と 回復し、民主化デモが終結した今年は昨年以上に増加すると予想されている。

 2013年に香港を訪れた日本人が減少した要因は、日本では香港と中国大陸を同一視されることが多く日中関係悪化が響いたと推測されている。しかし香港に滞在すると分かるが、香港と中国大陸は全く異なっていることが実感できる。

 香港国際空港のイミグレーションは比較的スムーズだが到着や出発便が重なる時間帯だとイミグレーション待ちの長蛇の列に巻き込まれることもある。また入国カードの記載も必要と面倒に感じる人もいるだろう。

 そこで重宝されるのが、日本の自動化ゲートのように簡単に入出国できる「e-チャンネル(e-道)」という制度だ。

 筆者は昨年末に香港在住のカナダ人駐在員からその存在を教えてもらったので今回、登録してみた。

 「e-チャンネル」には条件がある。18歳以上であること。香港で犯罪歴がないこと。そして、この12カ月間に3回以上の香港訪問歴があること。

 筆者は、この12カ月間だと香港入境は2度しかなく、しかも、今年4月にポスポートを更新しているので旅券番号が変わっている。条件を満たしていない上にパスポートも異なるがダメ元で登録カウンターを探してみた。

 「e-チャンネル」の登録カウンターはイミグレーション通過後、荷物を受け取るターンテーブルとの間にある。受付時間は午前7時~午後11時となっているので、早朝深夜便の人は注意が必要だ。
 
 無愛想な男性職員に「e-チャンネル」に登録したいと伝えると、パスポート提出を求められ、1枚の書類が渡された。それに記載し、左右人差し指の指紋採取、写真撮影をして、ものの15分ほどで手続きは完了した。

 結果的に条件を満たしていないが取得できてしまった。日本人だからできたのか、担当者の気まぐれなのか定かではないが無事に「e-チャンネル」を取得することができた。

 手続きをしてくれた職員にいつから有効かと中国語(北京語)で尋ねると3日後からと英語で回答されたので、今回は使えないのかと思ったら、当日から問題なく使えた…。

 バーコードが印字されたシールをパスポート裏にベタッと貼られてしまうのは難点だが、非常に便利なので、香港にトランジットや入国する機会がある人はぜひ利用したい制度だ。
【執筆 : 我妻伊都】

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