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【インド】政策金利を0.25%引き下げーHSBC投信 

Global News Asia 2015年6月3日 6時5分

 2015年6月2日HSBC投信は、インドが政策金利を0.25%引き下げ7.25%にしたことについて、金融マーケットの現状や見通しについて分析を伝えた。

 インド準備銀行(中央銀行)は、6月2日の金融政策決定会合で、市場の大方の予想通り、政策金利であるレポレートを0.25%引き下げ、7.25%とし即日実施した。今回の利下げは1月、3月に続き今年3度目となる。

 背景には、原油安を背景としたインフレ率の低下があり、4月の消費者物価指数は前年同月比+4.9%と、中央銀行が2016年1月の目標値に設定している6%を下回った。また、卸売物価指数(WPI)は前年比でマイナス圏での推移となっている。

 中央銀行は利下げについての説明で「投資が弱く、最終需要も弱い」としており、景気回復を確実なものにすることも今回の利下げの目的となっている。

 利下げ発表後のインドマーケットは、中央銀行が声明で、次回の金融緩和に動く前に、インフレに影響を与えるモンスーン期(6月~9月の雨季)の降雨量を見極めたい、としたことにマイナスの反応を示した。株式市場ではSENSEX指数が前日比-1.0%と下落、債券市場も10年物国債利回りが0.003%上昇(価格は下落)している。また、通貨ルピーは対米ドルで0.09%の米ドル高·ルピー安となった。(いずれも日本時間6月2日16時30分現在)。

 HSBC投信は、インフレ率は今後も落ち着き、中央銀行は金融緩和を継続すると予想しており、インド株式·債券市場は、モディ政権の推進する構造改革に加えて、金融緩和の継続も支援材料となるとの見方を維持している。

【編集 : TY】

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