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【タイ】韓国の「MERS」感染者64人、死者5人、隔離対象者2361人ー空港での検疫強化

Global News Asia 2015年6月7日 19時26分

 2015年6月7日、タイメディアによると、中東呼吸器症候群(MERS)が韓国で感染拡大している。感染者64人(内5人死亡)で軍関係者からも感染者が出ており、隔離対象者は2,361人と増えていることから、タイでは、空港での水際対策に緊張感が強まっている。しかし、潜伏期間が2~14日あり、入国後に発症するケースも考えられる。

 WHO(世界保健機関)によると、MERSは重い肺炎を起こして致死率が高いことで恐れられている。

 MERSの抗ウィルス薬は開発されていないため、根本的な治療方法はなく、感染した場合、症状に合わせた対処療法しかない。体力の弱い人や糖尿病や肺疾患、免疫不全の人が感染した場合のリスクは特に高い。ワクチンも無く予防接種もできないため、感染の封じ込めに失敗した場合、パンデミック化する恐れが高い。

 空気感染はしないと言われているが、病院のエアコンフィルターに付着したウィルスが見つかったことで、換気の悪い空間でウィルスが循環する可能性も指摘されている。

 感染者のくしゃみや咳で、感染が広がる飛沫感染が多い為、マスクの着用や、手洗いが感染防止には重要だ。主な症状は、38度以上の発熱、せき、息切れ、下痢など。

 タイを始め周辺各国も警戒を強めており、完治して退院した人は1人いるものの、当面は、非常警戒態勢を続けることになりそうだ。
【編集 : MM】

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