Infoseek 楽天

韓国のMERS致死率が低いのは、医療水準の高さータイ医師が評価

Global News Asia 2015年6月10日 17時53分

 2015年6月10日、タイメディアによると、中東呼吸器症候群(MERS)が韓国で感染拡大している。感染者は108人(内9人死亡)で、隔離対象者は3,000人近くに増えていると見られている。タイを始めASEAN各国は、空港での水際対策に力を入れている。しかし、潜伏期間が2~14日あり、入国後に発症するケースも考えられる。

 WHO(世界保健機関)によると、MERSは重い肺炎を起こして致死率は40%と言われてきた。今回韓国での致死率が低いことについてタイの医師は「これまで感染が多かった地域に比べ、韓国は医療水準が高く、適切な対処療法できちんと治療が行なわれているからだ」と韓国の医療機関を評価した。

 MERSの抗ウィルス薬は開発されていないため、根本的な治療方法はなく、感染した場合、症状に合わせた対処療法しかない。体力の弱い人や糖尿病や肺疾患、免疫不全の人が感染した場合のリスクは特に高い。ワクチンも無く予防接種もできないため、感染の封じ込めに失敗した場合、パンデミック化する恐れが高い。

【編集 : MM】

この記事の関連ニュース