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【ベトナム】MERS感染拡大の韓国への渡航自粛を勧告

Global News Asia 2015年6月13日 6時15分

 2015年6月13日、ベトナムメディアによると、中東呼吸器症候群(MERS)が韓国で感染拡大(4次感染)していることから、ベトナム政府は、韓国への渡航自粛を勧告した。

 感染者は126人(内13人死亡)。新たに感染した人の中には、病院の外来利用者や、感染者が出た病院の近くに勤務する警察官なども含まれており、空気感染はしないと言われていたが、空気感染の恐れがあるのではないかとの懸念も出ており、感染経路の確定は困難な状況だ。また、隔離対象者は4000人近いと見られている。

 また、ASEAN各国は、空港での水際対策に力を入れているが、潜伏期間が2~14日あり、入国後に発症した場合を想定して対策を講じている。

 MERSの抗ウィルス薬は開発されていないため、根本的な治療方法はなく、感染した場合、症状に合わせた対処療法しかない。体力の弱い人や糖尿病や肺疾患、免疫不全の人が感染した場合のリスクは特に高い。ワクチンも無く予防接種もできないため、終息するには、まだまだ時間がかかりそうだ。
【編集 : MM】

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