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【タイ 12の秘宝】壁画や立仏などが美しいナーンの寺院ータイ国政府観光庁推奨地

Global News Asia 2015年6月19日 14時0分

 2015年6月7日、歴史あるナーンには、いくつもの重要な寺院が残っている。主要な観光名所を紹介すると、まずナーンのシンボルとなっている壁画があるのが、王室寺院であるワット・プーミン(Wat Phumin)。ナーンを6年間治めたプラーチャオ・チェタブート・プローミンにより1596年に建立、1867年に修復されている。

 本堂は4つの入り口があり、その2つの対になった入り口の階段には、大きな守り神ナーガ(蛇神)の手すりがある。本堂に入ると、国内に1つしかないという四面四体の本尊が安置されている。

 本堂の壁面には、タイ(Tai)族の日常風景が描かれ、この壁画を見るために訪れる観光客も少なくない。壁画の中でも「恋人のささやき」が有名だ。この壁画はナーンのシンボルになっていて、これが描かれたTシャツやポストカード、コーヒーカップなどが土産物屋で売られていた。

 このワット・プーミン周辺は、ワット・プーミンの反対側の観光案内所から、トラムに乗って寺院をめぐるツアーを開催している。英語とタイ語で案内があり、30バーツ。

 郊外では、最も参拝客で賑わっていたのが、ナーン川東岸にあるワット・プラタート・チェーハン(Wat Phrathat Chae Haeng)。14世紀に建てられた寺院で、金色に輝く仏塔がある。ウサギ寺としても有名で、いたるところにウサギが飾られていた。ウサギ年生まれの人は、ぜひとも訪れたい。寺院のまわりには土産物などがあり、マカブーチャという仏教の祝日、旧正月、チャイニーズニューイヤーなどは、特に参拝客で混むということだ。

 同じく郊外にあり、ナーン盆地を見渡すことができるのが、ワット・プラタート・カオ・ノイ(Wat Phrathat Khao Noi)。丘の上から町全体の見張りをしているという立仏。この立ち姿が美しい仏像は、ナーンの象徴的風景だ。

 日本の桜のようなピンクの花をつける「チョンプープーカー」を見るのであれば、ドーイ・プー・カー(Doi Phu Kha)国立公園へ。2月に満開になり、1月はタイ桜と呼ばれているチョンプー・パンティップが咲く。1~2月は、花見をする観光客で賑わうという。

 この国立公園内にはバンガロースタイルの宿泊施設があるほか、キャンプ場、レストラン、駐車場なども備えている。バードウォッチングほか、トレッキング、ラフティングなども行うこともでき、アウトドア派にはおすすめだ。

 なお、市内の寺院観光であれば、トラムツアーやレンタル自転車、あるいは歩いて回ることもできるが、郊外にはレンタカーを使うのがいいだろう。レンタカーを使うのであれば、ロングステイ先として日本人に人気があるチェンマイから、ランパーンなどを観光しながら、5~6時間かけて車で訪れるという方法もある。

 個人旅行が不安であれば、エーアンドエー(A&A)のようなタイ専門の旅行会社に手配してもらうのがいいだろう。

【執筆/撮影 : 嶋津典代】

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