2015年6月19日、JICAカンボジア事務所が発行する「カンボジアだよりNo46」に、カンボジア地雷除去センター(CMAC)についての紹介記事が掲載された。タイトルは『カンボジアの大学生、地雷除去現場を見学CMAC、「負の遺産」越え世界に貢献』。
地雷や不発弾がわずか数十メートル先で爆発する、その音を聞いたことがありますか。単に大きな音というだけではなく、身体の奥に突き刺さるような鋭い破裂音がして、それが「悪魔の兵器」であることを実感させます。
経済成長が続くカンボジアは、若年人口が多く、24年前に終結した内戦について、半数以上の国民が直接的には知りません。JICAカンボジア事務所は、カンボジアの大学生を対象に、定期的に国内のスタディツアーを行い、JICAの支援現場を案内しています。今回は、JICAが長年にわたり支援しているカンボジア地雷除去センター(CMAC)についての活動説明会と現場見学が、5月29日、30日に実施されました。
対象者は、カンボジア国内でも地雷・不発弾の埋設数が多いと言われるバンテアイミエンチェイ州の2つの大学の学生・職員でした。29日には、それぞれの大学の希望者約80人ずつに、カンボジアの地雷・不発弾の状況やJICAの支援について説明がありました。
自分たちの住む地域が国内でも有数の地雷・不発弾汚染地帯であることを知り、参加者たちからは驚きの声が上がりました。
また翌日には、このうち約50人がタイ国境の地雷除去現場を訪れ、地雷探知犬の訓練や、除去した地雷の爆破処理を見学しました。プロテクターを身に付けた参加者たちは、緊張した表情で真剣に見入っていました。また、CMACのスタッフに熱心に活動について尋ねる学生もいて関心の高さを伺わせました。
CMACは、1992年国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)により設置され、翌年カンボジア政府の機関となりました。世界最悪の地雷・不発弾汚染国の一つであるカンボジアで、地雷除去・不発弾処理の専門技術を磨き、今では国内外で高い評価を受ける組織となりました。
JICAは1998年からこれまで、様々な側面からCMACを支援してきました。カンボジアの地雷がなくなったわけではありませんが、最近ではCMACはJICAを通じ、南南協力としてラオス、コロンビア、アンゴラなど地雷・不発弾で苦しむ国々と技術交流や情報交換をして国際貢献もしています。
「負の遺産」を乗り越え、平和構築に取り組む国際的な組織へと成長するCMACに、学生たちの熱い視線が注がれました。
【編集 : 安麻比呂】
地雷や不発弾がわずか数十メートル先で爆発する、その音を聞いたことがありますか。単に大きな音というだけではなく、身体の奥に突き刺さるような鋭い破裂音がして、それが「悪魔の兵器」であることを実感させます。
経済成長が続くカンボジアは、若年人口が多く、24年前に終結した内戦について、半数以上の国民が直接的には知りません。JICAカンボジア事務所は、カンボジアの大学生を対象に、定期的に国内のスタディツアーを行い、JICAの支援現場を案内しています。今回は、JICAが長年にわたり支援しているカンボジア地雷除去センター(CMAC)についての活動説明会と現場見学が、5月29日、30日に実施されました。
対象者は、カンボジア国内でも地雷・不発弾の埋設数が多いと言われるバンテアイミエンチェイ州の2つの大学の学生・職員でした。29日には、それぞれの大学の希望者約80人ずつに、カンボジアの地雷・不発弾の状況やJICAの支援について説明がありました。
自分たちの住む地域が国内でも有数の地雷・不発弾汚染地帯であることを知り、参加者たちからは驚きの声が上がりました。
また翌日には、このうち約50人がタイ国境の地雷除去現場を訪れ、地雷探知犬の訓練や、除去した地雷の爆破処理を見学しました。プロテクターを身に付けた参加者たちは、緊張した表情で真剣に見入っていました。また、CMACのスタッフに熱心に活動について尋ねる学生もいて関心の高さを伺わせました。
CMACは、1992年国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)により設置され、翌年カンボジア政府の機関となりました。世界最悪の地雷・不発弾汚染国の一つであるカンボジアで、地雷除去・不発弾処理の専門技術を磨き、今では国内外で高い評価を受ける組織となりました。
JICAは1998年からこれまで、様々な側面からCMACを支援してきました。カンボジアの地雷がなくなったわけではありませんが、最近ではCMACはJICAを通じ、南南協力としてラオス、コロンビア、アンゴラなど地雷・不発弾で苦しむ国々と技術交流や情報交換をして国際貢献もしています。
「負の遺産」を乗り越え、平和構築に取り組む国際的な組織へと成長するCMACに、学生たちの熱い視線が注がれました。
【編集 : 安麻比呂】