【ミャンマー】KFC第一号店、早くもヤンゴン市民の心を掴む

　2015年7月12日、ミャンマー最大都市ヤンゴン市に6月30日にオープンしたKFC(ケンタッキーフライドチキン)第一号店では、フライドチキンを買い求める人の行列が一日中絶えない程の人気を博している。

　お隣の国タイではもう珍しくもないKFCだが、アメリカ系のファストフード店としてはミャンマー初参入であり、まさに黒船到来というところだ。

　オープン前からフェイスブックのファンページを通じて、「Hi Friends」という意味のミャンマー語で始まる親しみやすい文体で、店舗情報やメニュー情報を徐々に明らかにするなど、英語を理解する人のみならず、幅広い人々に直接呼びかけるキャンペーンも功を奏した。

　価格もオリジナルチキンは1ピース1300チャット(約140円)、「オリジナルチキン2ピース、ごはん、スープ、エッグタルト、コカ・コーラ」のセットは5000チャット(約540円)と既存の他店のフライドチキンが1000～1500チャット前後で販売されている事を考えると、かなり値段も抑えた印象だ。

　列に並んだ人が早く購入できる様に、事前に注文を取り、商品受け取り口は別にするなど、従業員も良くトレーニングされており、並んでも20分程で購入することが出来る。

　ヨマ・ストラテジック・ホールディングスはこれまで、スターシティーなどの不動産や日野自動車などの分野でその存在を示して来たが、KFCを皮切りに飲食業への事業拡大に意欲を示しており、今回の第一号店の成功は上々の滑り出しと言えよう。
【執筆 : 竹永ケイシロ】