2015年7月16日、タイの散髪の環境を紹介したい。日本人在住者が生活をしていく上で頭を悩ませるのが髪を切ること。タイの至るところに美容院や理容室があり、髪を切るだけの行為はすぐにできる。しかし、ここで問題になるのは言葉の壁とセンスである。
タイで美容師になるには職業訓練校もしくは民営の美容理容学校に通わなければならない。ただ、半年ほど通って修了証書をもらえば、それで開業できてしまう手軽さがある。衛生関係でタイ公共保健省、営業の届け出でタイ商務省で手続きや許可証を取得しなければならないが、基本的にはタイ人であれば誰でも簡単に開業できてしまう。
そのため、街中の美容院などは技術力がない上に、英語が通じない。デパート内の美容室は美容師かオーナーなどが英語ができるので問題はないが、こちらが英語で細かいニュアンスを伝えられるかの問題も出てくる。そんな店なので、外国の美容理容業界を勉強しているはずがなく、髪型のセンスもあくまでタイ・スタイルになってしまう。
その際に重宝されるのが日本人が経営する美容室などである。日本人常駐か、日本のセンスを理解している従業員がいるので安心して任せられる。そのため、日本人在住者の多くがそういったところに足を運ぶ。
しかし、料金が非常に高い。日本の安めの美容室で切るレベルかもしれないが、物価指数からするとやや高いという印象は否めない。日本のサービスを受けられると考えればそれは仕方がないことではある。
逆にどんな髪型でもいいというのであれば、タイ人の店でも問題はない。デパートの美容室では大体350バーツ(約1270円)程度だし、男性向けの理容室は1回80バーツ(約290円)が相場である。後者の店ではどんなにタイ語が堪能でも、日本のヘアカタログを持参して説明しても、必ず同じ髪型になる。理容師ができる髪型が長い、短いの2~3パターンしかないためである。
多民族国家の上、外国人の多いタイでは、人それぞれがいろいろなポイントで相手をどこの国の人か判断している。髪型もそのひとつのようで、そういった店で髪を切るようになると、どこでもタイ人だと思われるようになる。恐らく、タイ人の髪型センスが顔全体もタイ人っぽくみせるようだ。
そういう意味では、髪を切る場所は大切なのかもしれない。
【執筆 : 高田胤臣】
タイで美容師になるには職業訓練校もしくは民営の美容理容学校に通わなければならない。ただ、半年ほど通って修了証書をもらえば、それで開業できてしまう手軽さがある。衛生関係でタイ公共保健省、営業の届け出でタイ商務省で手続きや許可証を取得しなければならないが、基本的にはタイ人であれば誰でも簡単に開業できてしまう。
そのため、街中の美容院などは技術力がない上に、英語が通じない。デパート内の美容室は美容師かオーナーなどが英語ができるので問題はないが、こちらが英語で細かいニュアンスを伝えられるかの問題も出てくる。そんな店なので、外国の美容理容業界を勉強しているはずがなく、髪型のセンスもあくまでタイ・スタイルになってしまう。
その際に重宝されるのが日本人が経営する美容室などである。日本人常駐か、日本のセンスを理解している従業員がいるので安心して任せられる。そのため、日本人在住者の多くがそういったところに足を運ぶ。
しかし、料金が非常に高い。日本の安めの美容室で切るレベルかもしれないが、物価指数からするとやや高いという印象は否めない。日本のサービスを受けられると考えればそれは仕方がないことではある。
逆にどんな髪型でもいいというのであれば、タイ人の店でも問題はない。デパートの美容室では大体350バーツ(約1270円)程度だし、男性向けの理容室は1回80バーツ(約290円)が相場である。後者の店ではどんなにタイ語が堪能でも、日本のヘアカタログを持参して説明しても、必ず同じ髪型になる。理容師ができる髪型が長い、短いの2~3パターンしかないためである。
多民族国家の上、外国人の多いタイでは、人それぞれがいろいろなポイントで相手をどこの国の人か判断している。髪型もそのひとつのようで、そういった店で髪を切るようになると、どこでもタイ人だと思われるようになる。恐らく、タイ人の髪型センスが顔全体もタイ人っぽくみせるようだ。
そういう意味では、髪を切る場所は大切なのかもしれない。
【執筆 : 高田胤臣】