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【タイ】SNSへの書込みで損害 ホテルが有名歌手を提訴

Global News Asia 2015年8月9日 9時0分

 2015年8月9日、タイの報道によるとタイ東北部のホテルが、ホテルの評判を貶められたとして、今年5月に来日した有名歌手を相手取り99万バーツ(約350万円)の損害賠償請求を行うという。

 報道によると訴えられたのは、キャンディー・ラーケンさん(35才)。彼女が、去る6月7日にFacebookなどSNSサイトに「タイ東北部アムナートチャルーン県のLJ エメラルドホテルにはお化けが出る」と言う趣旨の書込みをしたために客足が減ったと言うもの。その書込みには2000以上の「いいね」がおされている。

 キャンディーさんは、タイ伝統芸能モーラムの歌い手として人間国宝にも指定されているバーンイェン・ラーケンさんの娘。今年5月初旬に東京代々木公園で行われたタイフェスティバルにも出演していた。

 今回の騒動でキャンディーさんは報道機関に対して 「わたしが宿泊した時、エアコンから水が漏れ出したんです。それに対してホテルは、バケツを置いて行っただけでした。(書込みは)こうしたサービスについて批判をすることが目的でした。お化けについては、個人的な心情として書いたものですが、そうした信念は論点になるべきではないと思っています」

 現在、キャンディーさんと弁護士の間で和解に向けての話合いが進められている模様だ。

 タイでは、幽霊やお化けを信じている人が多く、こうしたウワサ話は尾ひれをつけてあっという間に拡散する。一般的なタイ人は非常に恐がりではあるものの、お化けなどの話しも大好きでもある。ホラー映画がヒットするのもこうした背景があるためだ。
【翻訳/編集 : そむちゃい吉田】

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