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【タイ】エラワン廟がが再開し多くの参拝客が訪れる

Global News Asia 2015年8月19日 20時0分

 2015年8月19日、爆破テロの現場検証と清掃補修作業のため閉鎖されていたエラワン廟(びょう)が再開するとともに多くの参拝客が訪れている。

 爆破テロのあったエラワン廟(びょう)は、タイ人にとっては古くからの信仰の対象。願い事を祈り、その願いが叶うと返礼として古典舞踊などを捧げる。外国人観光客は、祈る姿や奉納される古典舞踊を各々カメラに収めてたり、見よう見まねで祈りを捧げたりしている。

 2006年に守旧派(黄服)とタクシン派(赤服)の対立があったころ、ムスリムの青年が本尊を破壊するという事件もあったが、その青年は気を病んでいた事が後にわかっている。

 今回の犯行が、いったい何の目的で行われたのか、真相解明にはほど遠い状態だが、国内犯説と外国犯説の両面から捜査は進められている。

 国内犯説には、旧タクシン派勢力の関与を疑う声があるが、当事者たちは選挙になれば我々は勝てる。こんな性急な事はする必要は無い。と意にも介していない。また爆破の性質も、これまでタイ人が行って来たものは、深夜だったり、人通りの無い場所だったりと、見せしめ的なことが多かったことからも、否定する声が多くある。

 国外犯説として浮上しているのは、先ごろタイからウイグル族を中国へ強制送還したことへの報復とする見方だ。現場を立ち去る黄色のTシャツを来た不信人物が中東系に見えるという情報もある。実際には画像が不鮮明の為に特定にはいたらず、ネットでは人違いで晒された外国人も登場してしまった。

 いずれにしても、米国の指摘通り、犯人像を決めつけてかかるのは方向を誤ることになり、特定するには時期尚早だ。

 タイ軍政は早く捕まえて軍事裁判にと息巻いているが、焦りは誤認逮捕やスケープゴートなどを生みかねない。今こそ、冷静で着実な捜査が求められている。
【翻訳/編集 : そむちゃい吉田】

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