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【ミャンマー】国の文化遺産に認定された奇想建築の代表リンチンツォン宮殿、来年100周年を迎える

Global News Asia 2015年8月21日 17時0分

 2015年8月21日、ヤンゴン市バハン地区カバーイエーパゴダ通りの広大な敷地に建つ、リンチンツォン宮殿は貿易とゴムで成功した華僑リンチンツォンの邸宅で、1915年から4年の年月をかけて建築された。

 十字型の2階建ての上に、八角形の三層の楼が続き、洋風とも中国風ともつかない異形の建築様式で、道行く人の目を引く。

 屋敷の中の壁や扉にはシノワズリ風の絵が描かれているが、これはロンドンまで旅行に行ったリンチンツォンが中華レストランで食事をしている時に、たまたま近くに座っていた若いイギリス人アーティストの夫婦と意気投合し、二人をラングーンに招いて描かせた絵であるという。

 1920年にリンチンツォンはこの塔の上から身を投げて亡くなり、その原因は金銭のトラブルとも、破産したせいだとも言われるが真相は謎のままである。

 現在、この宮殿は国立芸術学校の校舎として使用されている。

 2016年にリンチンツォン宮殿は築100年を迎えるが、今年7月にミャンマー文化省は国の文化遺産に認定し、建物を保護すると発表した。
【執筆 : 竹永ケイシロ】

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