2015年8月23日、シリーズ「世界で貢献するJICAシニア海外ボランティア」を定期的にお届けする。JICAシニア海外ボランティアとして、音楽の指導にあたられている一色環さんに「ソンテウ」について執筆してもらった。
私はラヨーンの特別支援学校で活動している。音楽療法をということであったが、それぞれの学級に入って、できることを見つけて活動するという現状だ。
学校への行き帰りは、もちろんソンテウ!! 運転手さんとも顔見知りになり、学校前になるとブザーを押さなくても止めてくれるようになった。また、毎朝顔を合わせる乗客の方とも挨拶を交わしていると、タイのお菓子や果物をお相伴になったりもする。
ある朝、定時にバス停を出たソンテウが、いつもの路線をそれて左へ曲がってしまった。
「えっ どこへ行くの?」と不安いっぱいの私だが、ほとんどの乗客は平然としている。
「どうしよう・・・」と思っているうちに、着いたところはガソリンスタンド。給油を終えると、元の道路に戻ったので一安心。
そして、またある朝。学校に近くなった時、ソンテウは右へ曲がってしまった。ゲートのある入口から入って、どんどん進んでいく。「今度はどこ? 何があるの?」住宅街を右へ左へ曲がりながら進む進む。住宅街の真ん中辺りには、大きな木のある公園が見えた。
ある家の前にソンテウが止まると、助手席から年配のご婦人が下りてきた。両手には大きな袋。「なるほど。私がいつもソンテウに乗るところの近くには大きな市場があるから、買い物をしていたんだ。」ご婦人が運転手にお礼を言うと、何事もなかったかのように走り出すソンテウ。
さて、次はどこへ行くのかな?
【執筆/撮影 : JICAシニア海外ボランティア 一色環】
私はラヨーンの特別支援学校で活動している。音楽療法をということであったが、それぞれの学級に入って、できることを見つけて活動するという現状だ。
学校への行き帰りは、もちろんソンテウ!! 運転手さんとも顔見知りになり、学校前になるとブザーを押さなくても止めてくれるようになった。また、毎朝顔を合わせる乗客の方とも挨拶を交わしていると、タイのお菓子や果物をお相伴になったりもする。
ある朝、定時にバス停を出たソンテウが、いつもの路線をそれて左へ曲がってしまった。
「えっ どこへ行くの?」と不安いっぱいの私だが、ほとんどの乗客は平然としている。
「どうしよう・・・」と思っているうちに、着いたところはガソリンスタンド。給油を終えると、元の道路に戻ったので一安心。
そして、またある朝。学校に近くなった時、ソンテウは右へ曲がってしまった。ゲートのある入口から入って、どんどん進んでいく。「今度はどこ? 何があるの?」住宅街を右へ左へ曲がりながら進む進む。住宅街の真ん中辺りには、大きな木のある公園が見えた。
ある家の前にソンテウが止まると、助手席から年配のご婦人が下りてきた。両手には大きな袋。「なるほど。私がいつもソンテウに乗るところの近くには大きな市場があるから、買い物をしていたんだ。」ご婦人が運転手にお礼を言うと、何事もなかったかのように走り出すソンテウ。
さて、次はどこへ行くのかな?
【執筆/撮影 : JICAシニア海外ボランティア 一色環】