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【タイ】タイの携帯電話で使用するプリペイド式SIMカード

Global News Asia 2015年9月21日 9時0分

 2015年9月21日。日本でも携帯電話に使用するSIMカードのフリー化が始まり、携帯電話市場が変化し始めているが、タイは1990年代後半の携帯電話登場時点から携帯電話端末はSIMフリーの設定で、消費者は端末とSIMカードを別々に入手して利用している。

 携帯電話普及当時はプリペイド式の方が人気が高かったが、最近は電話料のプロモーション料金などを考慮してポストペイド式で利用する人が多い。

 ただ、外国人の場合は労働許可証が必要だったり手続きが面倒なことと、帰国してしまうことを考慮してあえてプリペイドを利用する人も少なくない。

 プリペイドの場合、SIMカードは携帯電話キャリアか端末販売店、コンビニエンスストアなどで購入する。タイ人は縁起担ぎを好むため、「歩く」というタイ語と同じ発音の「9」がつく番号は、縁起の良い番号として高額で取引される。特に999などの9が繋がっている番号は数万バーツにもなる。

 このようにプリペイドは簡単に入手できるため、タイ南部で続く爆弾テロの起爆装置に携帯電話が利用されることもあり、10年以上前にプリペイドでも個人情報を登録しないと購入できない措置が取られた。しかし、しばらくその措置はまったく行われなくなっていたが、2014年のクーデター以来、軍政になっている暫定タイ政府は、今年7月末までにプリペイド式SIMの利用者はキャリアにて登録をすることを改めて義務づけた。

 その後の情報では登録をしなくても受信だけはできていたようだが、順次未登録の番号は抹消されていくことになるという。

 登録が必要とはいえ、外国人はパスポートを用意すればいいだけなので、ポストペイドよりも購入は容易だ。新規の場合、キャリアや端末販売店で購入すれば、販売店員が登録を代行してくれるので難しくはない。

 昨今はスマートフォンに採用されているナノSIMなど、SIMカード自体が小型化しているが、新しいSIMカードの土台は切れ目が入っているので、端末のタイプ別に大きさを変えることができる。

 また、端末を買い替える場合もキャリア窓口でSIMカードを無料交換してもらうことができる。その際、SIMカードにデータ保存をしている場合は担当者に言えばそれらもすべて移し替えてくれる。

 タイも日本同様に携帯普及で公衆電話がほとんどない状態になっている。なにかのトラブル対策のために、旅行であっても携帯電話は持っていたいものである。
【執筆 : 高田胤臣】

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