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【タイ】ラーメンブームのバンコクで、最も人気の店はどこ?

Global News Asia 2015年9月25日 11時0分

 2015年9月25日。バンコクは和食ブームであることや日本人在住者が多く、日本人が暮らしやすい環境が揃っていることから、多くの日本料理店がある。

 その中には日本の有名店が進出しているケースも少なくない状況で、ラーメン店も有名な店が何軒かオープンしている。そのため、バンコクはラーメン戦争とも言われるほど、たくさんの種類や系列の日本ラーメンが楽しめる。

 この状況は日本人在住者には非常にありがたい傾向であるが、大きな不満がよく聞かれる。在住5年目の30代男性会社員はこう嘆く。
「今のラーメンは高いです。1杯で300バーツを超えるので、大体1000円くらいになってしまいます。日本よりも高いのではないでしょうか」

 今、為替レートがやや不安定なため、人によっては1バーツを3円で計算したり、4円で計算している。前者の場合300バーツは900円、後者では1200円と考える。いずれにせよ、日本の水準よりもやや高いのではないだろうか。

 タイ人の中流以上の階層はわりと気前がいいこと、また、彼らの中に和食=高級という図式があり、ラーメンもそんなものだと思っていることから、あまり不満は出てこない。そのため、進出したラーメン店がタイ人相手の商売を考えているのであればこれでいいのかもしれないが、日本人としてはやや高いと感じてしまう。

 そんな中、日本の有名店で恐らくタイ進出が最も早かったと思われるラーメン店は、今やタイ全土で知られる店となっている「8番らーめん」だ。1992年に第1店舗目をタイに出したこのチェーン店は、意外と在住日本人から評価が高い。在住10年の40代男性は割り引きを受けられる会員カードを毎年更新している。
「代表メニューの『8ちゃん麺』で63バーツですよ。安いです」

 セントラルキッチンのおかげか、どの店でも同じクオリティーで楽しめる。しかし、決して味がおいしいというわけでもないようである。
「日本の有名店の方がやっぱりおいしいです。でも8番は最低限はクリアしている。そしてこの料金設定ですから、まあこれ以上は望んでいないというか」

 コストパフォーマンスがある意味で優れているため、文句のつけようがない。というよりかは、文句を言っても仕方がないという評価のようである。

 しかし、安い上にタイの商業施設には必ずあるほど浸透しているので、いつでも入れる安心感もあり、タイ人だけでなく在住日本人からも「8番らーめん」は人気なのである。
【執筆 : 高田胤臣】

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