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【タイ】バンコク最大の公設市場はチャトチャック・ウィークエンドマーケット

Global News Asia 2015年9月27日 11時0分

 2015年9月27日、タイ国政府観光庁のホームページ上では「週末しか開催されないバンコク最大の公設市場。約10万平方メートルの広大な面積を誇る敷地」と紹介されている「チャトチャック・ウィークエンドマーケット」(以下チャトチャック市場)。毎週末に20万~30万人も訪れるとされる、世界的に有名な週末市だ。

 このウィークエンドマーケットの歴史は実はかなり長く、1948年に立憲革命時代から第2次世界大戦を経て、1960年代後半までタイの政治に大きな影響力を持ち続けたプレーク・ピブーンソンクラーム氏が、タイの各県で開催日時が限定されている公設市場(タラート・ナット)を作ることを提案。その際にバンコクは王宮前広場が会場となり、ウィークエンドマーケットが始まった。

 その後、何度か移転をしたのちに王宮前広場に戻り、政府のラタナコーシン王朝200年記念祭開催計画や近隣の渋滞悪化で1982年に今のチャトチャック公園に移った。そして、1987年に現在の「チャトチャック・ウィークエンドマーケット」へと正式に名称を変更した。

 市場内は原則的には27セクションに区画分けされている。セクションがほぼ商品ジャンルになっているので、広いわりに目的の場所に行きやすい。販売されているものはファッション関係、雑貨、陶器、家具、アンティーク、ペット、食品や植物まで様々。飲食店も充実し、大口顧客や外国人のためのシッピング業者まである。

 ここ数年もJJモールやショッピングモールなど、隣接して商業施設が次々にオープンしているほどで、高架電車のBTSや地下鉄のMRTも市場前まで乗り入れており、交通の便も非常に良いことから集客力に衰えはない。今後もチャトチャック市場は発展していきそうである。

【執筆 : 高田胤臣】

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