2015年10月3日、インドネシアメディアなどによると、日本と中国から提案されていた高速鉄道について、インドネシア政府は、中国から提案されている計画を採用することを9月29日までに決めた。
経済負担の大きさから、一時は、高速鉄道の計画自体を白紙に戻したと伝えられていたが、中国が新たに提案した案が、インドネシア政府の心を動かした。
中国は、インドネシア高速鉄道への参入を表明したのは、今年3月。それから5カ月後の8月にインドネシア政府に提出した中国の提案書には、日本の提案書を元に作成されたと思われる痕跡があった。日本は、ボーリング調査を行なうなどして地質調査や需要の予測などを数年かけてまとめて、途中駅の入ったルート図を含む提案書をインドネシア政府に提出していたが、中国が提出した提案書にも同じデータが入っていた。またルート上の地点で中国がボーリング調査を行なったことは無く、日本の提案情報が何らしかのルートで中国に流れていたのではないかと見られている。
提案の詳細は不明だが「インドネシア政府の債務保証を伴わない約6,000億円程度の融資の提案があった」と伝えられており、中国が全ての初期投資を負担するインドネシア政府にとっては画期的なプランだという。高速鉄道の安全性や技術力については、日本が高く評価されていたが、中国の新提案は経済的な部分で圧倒的に魅力的なものであり、新興国にとっては、中国案を採用するしかないほどの有利な条件が記載されていたという。
【編集 : MM】
経済負担の大きさから、一時は、高速鉄道の計画自体を白紙に戻したと伝えられていたが、中国が新たに提案した案が、インドネシア政府の心を動かした。
中国は、インドネシア高速鉄道への参入を表明したのは、今年3月。それから5カ月後の8月にインドネシア政府に提出した中国の提案書には、日本の提案書を元に作成されたと思われる痕跡があった。日本は、ボーリング調査を行なうなどして地質調査や需要の予測などを数年かけてまとめて、途中駅の入ったルート図を含む提案書をインドネシア政府に提出していたが、中国が提出した提案書にも同じデータが入っていた。またルート上の地点で中国がボーリング調査を行なったことは無く、日本の提案情報が何らしかのルートで中国に流れていたのではないかと見られている。
提案の詳細は不明だが「インドネシア政府の債務保証を伴わない約6,000億円程度の融資の提案があった」と伝えられており、中国が全ての初期投資を負担するインドネシア政府にとっては画期的なプランだという。高速鉄道の安全性や技術力については、日本が高く評価されていたが、中国の新提案は経済的な部分で圧倒的に魅力的なものであり、新興国にとっては、中国案を採用するしかないほどの有利な条件が記載されていたという。
【編集 : MM】