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【タイ】第10回タイ観光大賞最優秀ツアープログラム賞を日本と関係のある団体が受賞

Global News Asia 2015年10月5日 9時0分

 2015年10月5日、バンコクの国際展示場インパクトアリーナで、第10回タイ観光大賞2015の表彰式が去る9月27日に行われ、タイの観光に貢献した企業や団体などが表彰された。

 中でも最優秀ツアープログラムを受賞したのは、日本とも関わりのある社会貢献企業だった。

 タイ政府観光庁(TAT)が主宰するタイ王国観光大賞(Thailand Tourism Awards 2015)は今年で10回目。毎年タイの観光に貢献した企業やホテルなどが以下の6分野ごとに表彰された。
1 殿堂入り
2 最優秀観光支援及び宣伝プロモーション
3 最優秀観光地、アトラクション
4 最優秀宿泊施設
5 最優秀ヘルスツーリズム
6 最優秀ツアープログラム

 この中で今年、最優秀ツアープログラム賞を受賞したアンダマン・ディスカバリーズ社は、2004年末のスマトラ沖地震の津波で被災したパンガー県で立ち上がったNGO、NorthAndamanTsunamiReliefが前進となり、被災地域住民の収入となるような地域観光へのツアープログラムを住民参加で作製実施してきたことが特に評価された。

 設立当初からの主要スタッフであり、表彰式に参加したトゥイさんは、受賞にあたり次のように語った。
「今回このような栄えある賞を受賞できた事は、とても誇りに思います。わたしたちのプログラムは、会社のスタッフ一人一人、そして地域の住民一人一人の理解と協力がなければ成し遂げられないことで、参加している全員に与えられた栄誉です」

 受賞したアンダマンディスカバリーズ社は、実は日本とも関わりがある。毎年2回、日本からのスタディーツアーも受け入れているほか、日本人インターンが働いていた事もある。スタディーツアーを主宰し、同社とスタディーツアーのプログラムを実施しているツナミクラフト代表の東山高志氏は、次のような祝いのコメントを寄せた。

「おめでとうございます。 津波から10年。地域と密着し住民たちと対話して体験型プログラムのツアーを続けた成果だと思います。ツナミクラフトでは同社と提携したスタディツアーを日本で唯一実施していますが、リアルなタイの自然と人々との出会いが参加者を成長させます。その積み重ねが今回のような成果となりとても嬉しく、私にとっても誇りに思います」

 また、つい最近スタディーツアーに参加した日本人学生のひとりは「受賞おめでとうございます。他のどこよりもタイを知ることができるツアーだと思います。機会があれば、ぜひまた参加したいです」と語った。

 アンダマンディスカバリーズ社では、自らをソーシャルエンタープライズ(社会貢献企業)だとして、地域社会の発展と貢献を第一義にすべてのプログラムを立案、実施している。そして、各プログラムの中心はあくまでも地域の住民たちだ。タイでも地域格差の問題は昔から根強い。しかし、津波という悲劇を住民の団結によって乗り越え、さらに自らの力で活路を開く道筋をつけようとしている。

 こうした取組みは現在の日本各地でも大いに参考になるものだろう。
【編集 : そむちゃい吉田】

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