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【タイ】世界的にも高評価のタイの泣けるコマーシャル

Global News Asia 2015年10月20日 9時0分

 2015年10月20日、タイで放映されているコーマシャルは、世界的にも評価が高いものが多い。その中でも今話題になっているのがタイ生命保険(タイ・プラカンチーウィット)のCMだ。

 ある日、教師は授業で自分のスーパーヒーローを描くという課題を出した。提出された絵の中にポンチャイの描いたスーパーヒーローが気になった教師が彼を捜すと教室に見当たらない。

 不審に思って尋ねるとクラスメートたちは、不承不承にもポンチャイがいつも教室を抜け出していると告げる。

 ポンチャイは休み時間にいつも母親を手伝いに行っているのだ。それは以前、道路清掃中に交通事故に遭い、今も痛む足をかかえながら仕事をする母親を手伝うためだった。

 そんなポンチャイが描いたスーパーヒーローとは、事故から身を守る装備を身につけたガーベージマンだった。

 バンコクでは、美化保全と雇用政策として公共の道路清掃に多くの人を雇い入れている。そんな人々を普段は、邪魔に思っているドライバーも少なくない。しかし、当事者たちは事故の危険の中で黙々と仕事をしていて、その家族はいつも無事に一日が終わってくれる事を祈っている。

 母親を心から思う子供の姿を描いたこの作品は、日頃気がつかない暮らしの中にも感動が溢れている事をテーマに制作された中のひとつだった。

 何気ない日常の中にも隠れた愛おしい物語があることを多くの人に思い出させてくれたとして、タイ国内でも話題になったが、ユーチューブで公開されるや、世界中から感動のコメントが多く寄せられている。

 タイでは、こうした泣ける話しは公募で寄せられた実話を元に作られる事が多い。そのため、よりリアルな涙を誘うのだろう。
【執筆 : KK】

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