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中国人観光客は、まだ知らない「パタヤの格安マッサージ店」

Global News Asia 2015年10月23日 21時0分

 2015年10月23日。曇り空のパタヤビーチ、今日も多くの中国人観光客で賑わっている。マッサージ好きな中国人は多く、中国人観光客の宿泊ホテルの近くのマッサージ店は、夜になると観光から戻ってきた中国人で大繁盛。

 メイン通りから少し離れた地域には、タイ式マッサージや、フットマッサージを1時間100タイバーツ(約350円)で施術している店(1時間50バーツのチップを渡す客が多い)が点在している地域がある。

 中国人にはあまり知られておらず、欧米からの長期滞在者の多い地域だ。

 タイは、最低賃金の引き上げの影響で物価がジリジリと上がっており、バンコクでのマッサージ料金は1時間300タイバーツ(約1050円)以上の店が多い。

 パタヤでは、ビーチ沿いが1時間200バーツで、ビーチから少し離れると150バーツ、100バーツと下がる。

 コープカーン・ワッタナワラーンクーン観光スポーツ大臣は、9月24日の東京での会見で「タイはリラクゼーションやマッサージが充実しています。女性のお客様にぜひ目を向けていただきたいです」と話しているが、パタヤではマッサージ店は供給過剰な状態。小資本でも簡素な作りであれば出店が簡単で増えすぎてしまった。

 このマッサージ店の1カ月の家賃は、6,500タイバーツ(約23,000円弱)エアコンは未設置で、扇風機が2台だけ。それでも欧米人観光客の長期滞在者に人気で開店3カ月後からは、黒字経営になっている。

 マッサージ師Kip(30)さん(東北部イサーン出身)は「基本に準ずるマッサージで、血流の滞りを無くすよう施術しています。欧米の客様はオイルマッサージがお好きで、日本のお客様は、ストレッチの多いタイ式マッサージを好まれる傾向が強いです。これからベストシーズンに入りますので、ぜひ多くの日本人のお客様にパタヤにお越しいただきたいです」と話している。

 タイ式マッサージは、タイの伝統医療の一つで、生命エネルギーバランスを整え、人間の本来もつ機能を取り戻す自然療法として古来より伝わる伝統的な古代医学の治癒術。

 タイのマッサージのルーツはインドから仏教伝来とともにマッサージの技術も伝承され、その起源は2500年前、ブッダの時代にさかのぼると言われ、タイでは大学病院で西洋医学と併用して治療に用いられている。

 タイ古式マッサージの効果は、欧米の先端医療関係者の間でも科学的に認められ、全世界に広っており、この10年で日本にもタイ式マッサージ店が増えている。
【編集 : FX】

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