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【タイ】多民族国家ゆえ、タイはインド料理などもおいしい

Global News Asia 2015年10月28日 17時0分

 2015年10月28日、タイは他民族の多い・多民族国家だ。一般的に日本人がタイ人と呼ぶとタイ族(小タイ族とも呼ぶ)か華人(中国から移民してきた漢民族)をイメージする人が多いが、ほかの民族も多い。

 北部では山岳少数民族がいるし、南部ではマレー系タイ人がいる。バンコクなどでは隣国のラオス、カンボジア、ミャンマーなどから移り住んできた人もいる。タイは1960年代ごろまでは同化政策などで移民者がタイ国籍を取得するのは比較的容易だった。タイ華人の大半はこのころにタイに帰化し、現在は第2~4世代となっている。

 昨今は移民は認められておらず、毎年、各国籍ごとにタイに帰化できる数が発表され募集する。それでも、申し込んでから承認されるまでに数年を要する。また、日本人の場合、申し込みの資格があってもパスポートの有効性を考えて日本人のままでいることを選択するのが一般的だ。

 この帰化応募枠いっぱいに人数が集まるのがインド人だという。インド系タイ人もまた多い。よく目にするのはテーラーなどの服飾関係だ。バンコクの旧市街方面にはインド人街と呼ばれるエリアも形成されている。

 このため、タイ国内にはインド料理店もかなりの数にのぼる。スクムビット通りソイ3やソイ5は中東系の人々が多い地域だが、この辺りにもインド料理店がある。

 服飾市場としてはタイで最も有名なプラトゥーナーム市場もインド人が多く、インド料理店が多い。この辺りはスクムビットと違い食堂スタイルのリーズナブルな店が主流のようである。また、この地域はインド料理だけでなく、モルジブ料理店なども見かける。モルジブはインドの南に浮かぶ島国で、料理にはモルジブフィッシュを多用するため日本人にも馴染みやすいとされる。

 タイはこのように多民族国家であり、多種多様な料理が楽しめる魅力がある。地域によっては移民たちの文化に深く関わる料理もあり、タイでは食べることが歴史に触れる行為にもなる。
【執筆 : 高田胤臣】

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