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【南シナ海】米イージス艦が中国造成人工島の12カイリ内を航行―周辺国の評価分かれる

Global News Asia 2015年10月31日 13時16分

 2015年10月31日、中国けん制のため、米イージス艦が中国の造成した人工島の12カイリ内を航行したことについて、周辺国の温度差は様々だ。

 見識者によると「領有権を争うフィリピン、ベトナム、マレーシアの3国ですが、漁船への攻撃を受けてきたフィリピンとベトナムは、米軍の行動を大歓迎しています。しかしマレーシアは、中国人旅行者が搭乗し墜落し、多くの中国人が死亡したマレーシア航空機(ボーイング777)の問題もあり、静観するしかないような状況です。また、米国債を中国が大量に保有している現実がありますが、アメリカが正義として、中国を制してくれることを期待しています」と話す。

 中国は、南シナ海の大部分を自国の領海と主張し、人工島に滑走路を完成させるなど、着々と準備を進めており、周辺国は中国独自の論理展開に閉口しており、巨大大国・中国のパワーで押し切られてしまう恐れは拭えない。

 国内に様々な問題を抱えている中国。強引な手法について正当化する傾向も強く見られる。11月3日からは、日米中など8カ国を入れた拡大ASEAN国防相会議がクアラルンプールで開かれる。その後、18日からAPCE首脳会議がマニラで開催される。中国は領土問題が議題に上らないようけん制している。

【編集 : KK】

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