Infoseek 楽天

【南シナ海】米イージス艦が中国造成人工島の12カイリ内を航行―中国包囲網広がる

Global News Asia 2015年10月31日 18時15分

 2015年10月31日、中国けん制のため、米イージス艦が中国の造成した人工島の12カイリ内を航行したことで、中国包囲網が広がりそうだ。EUやオーストラリアも米軍の行動を支持している。

 見識者によると「米軍は、中国が暗礁を元に造成した島に3000メートル級の滑走路を完成させ、軍事基地化しようとしている工事を中断させるために、イージス艦を航行させたとみています。工事が急ピッチで軍事バランスが崩れるのを阻止するためです。中国独自の論理展開でベトナムやフィリピンに対して、暴力的に資源を搾取している事に対して、アメリカから中国への警告と受け取っています。周辺各国とも経済面で中国に依存する部分はあるものの、行き過ぎた横暴を静止させるためには、一応のインパクトがあったと考えていると思います。米中は対話のチャンネルを維持しているので、水面下でどんな調整があるのかは全くわかりません。今回、対象の水域は1隻の米イージス艦が航行しただけになっていますが、周辺海域の公海上には、複数の艦船や航空機が待機していたと見られています。ソフトランディングで中国に南シナ海から撤退してもらうためのストーリーを作成していけるかどうかが、大きなテーマになるのでは」と話す。

 国内に様々な問題を抱えている中国。強引な手法について正当化する傾向も強く見られる。11月3日からは、日米中など8カ国を入れた拡大ASEAN国防相会議がクアラルンプールで開かれる。その後、18日からAPCE首脳会議がマニラで開催される。
【編集 : FX】

この記事の関連ニュース