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【南シナ海】米イージス艦が中国人工島の12カイリ内を航行―ASEAN国防相会議・共同宣言は「無」

Global News Asia 2015年11月4日 20時8分

 2015年11月4日、マレーシアで行われていたASEAN拡大国防相会議は、当初予定されていた共同宣言を採択せずに終わった。中国けん制のため、米イージス艦が中国の造成した人工島の12カイリ内を航行したことについては、開催国マレーシアの議長声明でも「南シナ海」には触れることすら無かった。

 マレーシアメディアによると、中国が南シナ海で行っている一連の行動について、ASEAN各国とも本音では不快感を持っているものの、中国からの経済支援や、経済の依存度の大きい国ほど、中国を正面から非難することに恐れを抱いており、今回の会議で、中国側が各国に圧力をかけることを行わなくても、中国の重要度(経済力)についての認識が高く、共同宣言を出すことができなかった。フィリピンやベトナム、日本は、アメリカの掲げる「航行の自由」を強く支持したものの、中国を擁護する国の考えはかたくなで、説得に至らなかった。

 今年末に予定されているASEAN経済共同体についても、発足後の東南アジアの更なる発展に疑問視する声も一部で聞かれた。
【編集 : FX】

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