【タイ】注目を浴びつつあるタイ東北地方の果てウドンタニー

　2015年11月19日、タイ東北地方の端にある大きな街ウドンタニーは今、めまぐるしく発展を続けている。

タイの東北地方ではタイ第2の都市と呼ばれるコラートや商業都市であるコンケーンが目立っているが、最近はウドンタニーも観光スポットや市街の飲食店が注目され、観光客も増えている。

　元々、ウドンタニーはベトナム戦争時に米軍が駐留していたこともあり、比較的英語を話す住民が多く、裕福だったと言われる。また、LCCの発達でバンコクから気軽に行ける距離にもなったし、同時に隣国ラオスへの旅行の経由地としても人気が出てきている。

　スポット的に洒落た飲食店が集まっており、特に国鉄駅前か、市街の西の方にある小さな湖周辺に店が多い。

　それらの中には地元民だけでなく県外からも人が来るほどの人気店もある。創業約35年になる「メーヤー」という店は、ウドンタニー市街地で暮らす人が誰かを案内する際には必ずここに来るというほど。

　東北地方にあるので、ソムタムなどに代表される東北料理のイサーン料理が並ぶのかと思えば、メニューはごく一般的なタイ料理が中心になっている。

　店の外観はごく普通の建物で、店内は中2階などがあったり複雑な構造になっている。しかし、照明は明るく、洋風な内装なので日本のファミリーレストランの印象を受けるほど初めてでも寛ぐことができる。
　
　市街地の中心エリアではないので、移動はタクシーかトゥクトゥクで行く事になるが、通りの名称を言うよりも店名を告げた方が早い。それほどの有名店である。

　ウドンタニーは遺跡もあるなど、古い歴史と新しいものが渾然となった魅力的な街である。
【執筆 : 高田胤臣】