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【タイ】意外なところで出会った、おいしいカオマンガイの食堂

Global News Asia 2015年12月4日 11時0分

 2015年12月4日、タイは屋台が多い国だ。近隣のカンボジアやラオスと比べても圧倒的に多いと思う。しかも隠れた名店も多く、こんなところが? と思える場所においしい店がある。

 屋台料理で日本人に人気のものはいくつもあるが、大人から子供まで楽しめるのはカオマンガイではないだろうか。カオマンガイとは茹でた鶏をのせたご飯のことで、中国語では海南鶏飯、英語ではシンガポール・チキンライスと呼ばれる。ルーツはすべて同じで中国南部の海南島だとされる。それが東南アジアに伝わり、シンガポールでは家庭料理にもなった。タイでは中華系の移民が持ち込んだとされ、タイの南部から全土に広がっていった。

 カオマンガイは鶏のフルコースとも言える。いろいろなスパイスや手順はあるが大まかに言うと、鶏を茹で、その茹で汁で米を炊く。あまった汁は冬瓜などを入れてスープにするというもの。鶏肉につけるタレは店によって違っている。おいしい店の条件は米がおいしく鶏がジューシーであることだ。

 バンコクには東京に進出したような有名店もあるが、屋台でも名店が多い。そんな中、東北部のウドンタニーの宿の目の前にあったカオマンガイ食堂が実においしかった。ご飯もふっくらと炊かれ、鶏は見るからにジューシーで、噛むと鶏の味が口の中をほとばしるようだった。

 自ら厨房に立つオーナーらしき人物は威張るわけでもなく、淡々と注文に合わせて鶏を捌いていた。こういった「当たり」の店に出会えると、1日気持ちよく過ごせる。タイの些細な幸せだ。

【執筆 : 高田胤臣】

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