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【タイ】津波被災から11年、南部各地で追悼イベント

Global News Asia 2015年12月26日 15時0分

 2015年12月26日、津波の被災から11年目を迎えてタイ南部各県では、様々な追悼イベントが開催され、タイ国内外から多くの人が参列した。

 12月26日11年前のこの日、スマトラ沖を震源地とするマグニチュード9.1の地震が発生。その直後からインド洋沿岸の各国に最大10メートルを超える津波が押し寄せた。

 タイでは世界的有名リゾートのプーケットや映画ビーチのロケ地ピーピー島などが被災し、クリスマス休暇に訪れていた外国人観光客も含む、約5300人が犠牲になった。この内の約4000人の犠牲者が集中したパンガー県カオラック地区はその後、官と民、タイ人と外国人とが一帯となって復興に取り組み、現在では被災以前より多くの観光客が訪れている。

 各被災地では、津波という知識が全くと言っていいほどになかったために被害が拡大した。タイでは被災後に警報装置の設置や避難経路の設定、避難訓練などが行われるようになり、その後に起きた地震の際に発せられた津波警報の時には、ホテル従業員らによる避難誘導がスムーズに行われた。

 また、カオラックやプーケットの復興については、日本での関心も高く、毎年スタディーツアーが訪れ、現地の人に当時の様子を聞いている。特に関心を集めるのは、仮設住宅に避難していた住民が被災後2年以内には全家族共に出て行っていたということ。

 このスタディーツアーは来年も3月7日から東日本大震災の3月11日を挟んで開催される。ツアーは「3000人で作ったさをり織りを飾る旅」としてツナミクラフトが呼びかけ、マイチケットで受付けている。
【執筆 : そむちゃい吉田】

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