2015年12月31日、タイの口コミサイトで今年タイの社会を震撼させた10大事件が選定された。世界的な事件となった爆破テロ事件を2位に抑え、堂々の1位になったのは汚職と不敬罪で元警察官僚が逮捕されたニュースだった。
2015年、タイでは8月に起きた爆破テロ事件が世界的なニュースとして観光への影響が懸念されたものの、その後はすぐに持ち直し約3000万人に迫る観光客を受け入れた。
バンコク都心のエラワン廟爆破事件は、タイの社会を大きな不安と悲しみに包んだが、今回選定された十大事件のトップに選出されたのは、タイ人の希望を大きく裏切った警察捜査局長逮捕という事件だった。
そして、タイ軍政は、現在もこうした汚職や不敬罪での摘発を積極的に進めているものの、プラチュアブキーリカーン県ホワヒンに建造された歴代国王の像の設置を巡っては、軍内部の汚職が指摘されるなど、自らの足下にもその火がついてしまったものの、強権によって抑え込んでいる。
<2015年タイ10大事件>
1位 「元タイ警察捜査局長が汚職と不敬罪で逮捕」
ポンパット前中央捜査局長ら警察幹部3人が不敬罪や資金洗浄の容疑で逮捕。この元局長は清廉潔白で仕事ぶりも高く評価されていたため、タイの社会では大きな衝撃が走った。
2位 「バンコク爆破テロ事件」
8月17日バンコク都心の観光名所「エラワン廟」と18日タクシン橋船着き場で爆弾テロ事件が発生。邦人1人を含む約150人が死傷した。実行犯2人が逮捕され、中国からの亡命者を強制送還したタイ政府への抗議だったとして2カ月で終結宣言された。
3位 「元副商務相資産家偽装事故殺人事件」
6月26日元副商務相が、交通事故で死亡。しかし、事故が何ものかのよって偽装された殺人事件であることが判明した。
4位 「プーケット警察署焼き討ち事件」
10月11日交通取締り中にバイクの若者2人を死亡させたことに抗議する住民らがプーケット警察署に抗議していたものが暴動に発展。軍の仲裁で沈静。
5位 「不敬罪警官と占い師突然謎死」
10月23日夜不敬罪などの容疑で逮捕拘留されていたパラークロム警察少佐が独房内で首つり自殺。その後、同容疑で一緒に逮捕されていた有名占い師モーヨーンことスリヤン氏も病死した。
6位 「元ラマ9カフェオーナー射殺」
バンコク都内ラマ9世通りにあったパラムガーオプラザのオーナーだったソムヨット氏が100万バーツで請け負ったという2人に射殺された。
7位 「ロヒンギャ族を巡る人身売買や集団埋葬」
タイ南部マレーシア国境のソンクラー県とサトゥーン県山中などで、ロヒンギャ族と見られる約300人が保護され、周辺には死者を埋葬したと思われる墓地も発見された。
8位 「老女連続強姦殺人事件」
1月25日ナコンパトム県ナコンチャイシーで、年配の女性ばかり10人以上が強姦され、中にはその後殺害された事件が発覚。地元は不安に包まれ、タイ全土でも大きな話題になったが、犯人はまだ捕まっていない。
9位 「タンマカイ寺横領疑惑」
タイ仏教界で大きな影響力を持つ、タンマカイ寺院で、数億バーツにのぼる横領疑惑が発覚。嫌疑をかけられた修道院長がタイ仏教評議会の要請により、約900万バーツにのぼる財産と土地を返還した。
10位 「タイ警察高官が成田で銃所持逮捕」
6月22日成田国際空港からタイへ出国しようとしていたタイ警察高官の所持品から実弾入りの拳銃が見つかり、その場で逮捕された。
【翻訳/編集 : RD】
2015年、タイでは8月に起きた爆破テロ事件が世界的なニュースとして観光への影響が懸念されたものの、その後はすぐに持ち直し約3000万人に迫る観光客を受け入れた。
バンコク都心のエラワン廟爆破事件は、タイの社会を大きな不安と悲しみに包んだが、今回選定された十大事件のトップに選出されたのは、タイ人の希望を大きく裏切った警察捜査局長逮捕という事件だった。
そして、タイ軍政は、現在もこうした汚職や不敬罪での摘発を積極的に進めているものの、プラチュアブキーリカーン県ホワヒンに建造された歴代国王の像の設置を巡っては、軍内部の汚職が指摘されるなど、自らの足下にもその火がついてしまったものの、強権によって抑え込んでいる。
<2015年タイ10大事件>
1位 「元タイ警察捜査局長が汚職と不敬罪で逮捕」
ポンパット前中央捜査局長ら警察幹部3人が不敬罪や資金洗浄の容疑で逮捕。この元局長は清廉潔白で仕事ぶりも高く評価されていたため、タイの社会では大きな衝撃が走った。
2位 「バンコク爆破テロ事件」
8月17日バンコク都心の観光名所「エラワン廟」と18日タクシン橋船着き場で爆弾テロ事件が発生。邦人1人を含む約150人が死傷した。実行犯2人が逮捕され、中国からの亡命者を強制送還したタイ政府への抗議だったとして2カ月で終結宣言された。
3位 「元副商務相資産家偽装事故殺人事件」
6月26日元副商務相が、交通事故で死亡。しかし、事故が何ものかのよって偽装された殺人事件であることが判明した。
4位 「プーケット警察署焼き討ち事件」
10月11日交通取締り中にバイクの若者2人を死亡させたことに抗議する住民らがプーケット警察署に抗議していたものが暴動に発展。軍の仲裁で沈静。
5位 「不敬罪警官と占い師突然謎死」
10月23日夜不敬罪などの容疑で逮捕拘留されていたパラークロム警察少佐が独房内で首つり自殺。その後、同容疑で一緒に逮捕されていた有名占い師モーヨーンことスリヤン氏も病死した。
6位 「元ラマ9カフェオーナー射殺」
バンコク都内ラマ9世通りにあったパラムガーオプラザのオーナーだったソムヨット氏が100万バーツで請け負ったという2人に射殺された。
7位 「ロヒンギャ族を巡る人身売買や集団埋葬」
タイ南部マレーシア国境のソンクラー県とサトゥーン県山中などで、ロヒンギャ族と見られる約300人が保護され、周辺には死者を埋葬したと思われる墓地も発見された。
8位 「老女連続強姦殺人事件」
1月25日ナコンパトム県ナコンチャイシーで、年配の女性ばかり10人以上が強姦され、中にはその後殺害された事件が発覚。地元は不安に包まれ、タイ全土でも大きな話題になったが、犯人はまだ捕まっていない。
9位 「タンマカイ寺横領疑惑」
タイ仏教界で大きな影響力を持つ、タンマカイ寺院で、数億バーツにのぼる横領疑惑が発覚。嫌疑をかけられた修道院長がタイ仏教評議会の要請により、約900万バーツにのぼる財産と土地を返還した。
10位 「タイ警察高官が成田で銃所持逮捕」
6月22日成田国際空港からタイへ出国しようとしていたタイ警察高官の所持品から実弾入りの拳銃が見つかり、その場で逮捕された。
【翻訳/編集 : RD】