2016年1月6日、タイ観光のハイシーズンと言われる12月から4月にかけては、雨がほとんど降らない乾季から旅行にはもってこいの季節。
この時期は元々農業国のタイでは農閑期にもあたる。そして暇な農民が楽しみにしているのが村の寺祭りだ。日本人にとってもどこか懐かしくノスタルジックなこのイベントは、このハイシーズンの期間中、タイ全土の至る所で出会う事が出来る。
寺祭りが行われるのは、主催する寺院が寄付集めに開催しているものなので、平日であっても人々が足を運びやすいように夕方からだ。敬虔な仏教徒であるタイ人は、祭りに着くとまずはお参りをする。中にはお坊さんの説法を真面目に聞く人もいるだろう。そして、裏事情を明かすなら、バンコク周辺のお寺で寺祭りが開催されるのは、月末から月初めにかけてが多い。これは、人々の財布が給料で潤っている期間に最も多く開催される。
寺祭りの雰囲気は、まさに日本の縁日とよく似ている。駄菓子や食べ物の屋台が立ち並び、金魚すくい、射的や輪投げ、ミニ観覧車やメリーゴーランドなどの仮設遊園地もあったりする。タイ人は、カップルや仲間同士、家族連れで思い思いに楽しんで過ごすのだ。
そして会場を訪れる多くが楽しみにしているのが、有名歌手などのコンサートだ。普段はテレビなどでしか見られない歌手たちが、こうした寺祭りではほとんどの場所で無料で見ることができる。有料であっても40〜140バーツ(約130〜500円)ほどで見ることが出来る。中には歌手目当てに遠方から駆けつけるファンも少なくない。
タイ人の楽しみ方を見ていて面白いのは、多くの場合は満足したら例え演奏中でも途中で帰ってしまう事だろう。中には有名なヒット曲が終わった途端に、一斉に帰ってしまう事もあり、歌い手にとっては辛いんじゃないかと心配になるほどにドライな楽しみ方をするのもタイ人の一面だ。
そして、最後の最後まで観客を引きつけていられるのが、本当にウケている歌手という事も出来る。そして、それは決して安定しているわけではなく、時とともに変わって行くのも現実。昨年大ウケだった歌手が今年は半分しか集客できずに、そのほとんどが途中で帰ってしまうということもある。
こうして、自分自身で縁日のような郷愁に浸るも良し、そこで楽しむタイ人たちを観察するのも良し、また知合いのタイ人との理解を深めるにも絶好の機会ともなる寺祭り。ぜひ一度足を運んでみることをおすすめしたい。
そして寺祭りというとどこか遠く地方の田舎に行かなくてはと考えるかも知れない。しかし仏教国タイには大都会バンコクにも数えきれないほどのお寺がある。そのお寺のほとんどが、この季節に何日間かの寺祭りを催する。そして、その多さからすると、都内で毎日どこかのお寺で寺祭りが開かれていると言っても過言ではない。ありきたりの観光スポットに飽きたなら、こうしたタイ庶民に根ざした楽しみを覗いてみるのもいいのではないだろうか。
寺祭りは、いつどこで開催されるのか。これは住んでいても気をつけていないとわからないし、直前にならないとその告知自体も出されない事がある。多くが寺の周辺などに立て看板が掲げられるので、見つけたらその日にちと場所を確認しよう。また最近では、Facebookなどに情報が載る事も多いのだが、こちらもタイ語は必須。まずは知合いのタイ人などに情報収集を頼む事からはじめるのがいいだろう。
【執筆 : そむちゃい吉田】
この時期は元々農業国のタイでは農閑期にもあたる。そして暇な農民が楽しみにしているのが村の寺祭りだ。日本人にとってもどこか懐かしくノスタルジックなこのイベントは、このハイシーズンの期間中、タイ全土の至る所で出会う事が出来る。
寺祭りが行われるのは、主催する寺院が寄付集めに開催しているものなので、平日であっても人々が足を運びやすいように夕方からだ。敬虔な仏教徒であるタイ人は、祭りに着くとまずはお参りをする。中にはお坊さんの説法を真面目に聞く人もいるだろう。そして、裏事情を明かすなら、バンコク周辺のお寺で寺祭りが開催されるのは、月末から月初めにかけてが多い。これは、人々の財布が給料で潤っている期間に最も多く開催される。
寺祭りの雰囲気は、まさに日本の縁日とよく似ている。駄菓子や食べ物の屋台が立ち並び、金魚すくい、射的や輪投げ、ミニ観覧車やメリーゴーランドなどの仮設遊園地もあったりする。タイ人は、カップルや仲間同士、家族連れで思い思いに楽しんで過ごすのだ。
そして会場を訪れる多くが楽しみにしているのが、有名歌手などのコンサートだ。普段はテレビなどでしか見られない歌手たちが、こうした寺祭りではほとんどの場所で無料で見ることができる。有料であっても40〜140バーツ(約130〜500円)ほどで見ることが出来る。中には歌手目当てに遠方から駆けつけるファンも少なくない。
タイ人の楽しみ方を見ていて面白いのは、多くの場合は満足したら例え演奏中でも途中で帰ってしまう事だろう。中には有名なヒット曲が終わった途端に、一斉に帰ってしまう事もあり、歌い手にとっては辛いんじゃないかと心配になるほどにドライな楽しみ方をするのもタイ人の一面だ。
そして、最後の最後まで観客を引きつけていられるのが、本当にウケている歌手という事も出来る。そして、それは決して安定しているわけではなく、時とともに変わって行くのも現実。昨年大ウケだった歌手が今年は半分しか集客できずに、そのほとんどが途中で帰ってしまうということもある。
こうして、自分自身で縁日のような郷愁に浸るも良し、そこで楽しむタイ人たちを観察するのも良し、また知合いのタイ人との理解を深めるにも絶好の機会ともなる寺祭り。ぜひ一度足を運んでみることをおすすめしたい。
そして寺祭りというとどこか遠く地方の田舎に行かなくてはと考えるかも知れない。しかし仏教国タイには大都会バンコクにも数えきれないほどのお寺がある。そのお寺のほとんどが、この季節に何日間かの寺祭りを催する。そして、その多さからすると、都内で毎日どこかのお寺で寺祭りが開かれていると言っても過言ではない。ありきたりの観光スポットに飽きたなら、こうしたタイ庶民に根ざした楽しみを覗いてみるのもいいのではないだろうか。
寺祭りは、いつどこで開催されるのか。これは住んでいても気をつけていないとわからないし、直前にならないとその告知自体も出されない事がある。多くが寺の周辺などに立て看板が掲げられるので、見つけたらその日にちと場所を確認しよう。また最近では、Facebookなどに情報が載る事も多いのだが、こちらもタイ語は必須。まずは知合いのタイ人などに情報収集を頼む事からはじめるのがいいだろう。
【執筆 : そむちゃい吉田】