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【タイ】バンコクの中華街で貝しか食べられない屋台が大繁盛

Global News Asia 2016年1月10日 17時0分

 2016年1月10日、地下鉄MRTフアランポーン駅。ここから10分ほど歩くと、バンコク屈指の中華街ヤワラーだ。旨い店が蝟集していることもあり、特に夜は世界各国の観光者で賑わう街としても知られている。

 ヤワラーエリアの中央を走るヤワラー通りからソイテキサスという小道に入ると大勢の人々が取り囲んでいる小さな屋台が営業している。周囲を囲んでいるのは空席を待っている人たちだ。

 これほど賑わっている屋台のメニューは、たった2種類の貝だけ。ご飯もなければビールもない。それだけのメニューでありながら毎夜大勢の客で賑わっているのだ。「パーチン ホイクレーン ルアック」で食べられる貝は、赤貝の一種であるホイクレーンと、ムール貝に似たホイメンプーの2種類。屋台中央に設置された台にはホイクレーンが堆く積み上げられている。そして脇では、店主が茹でたホイクレーンを1つ1つ丁寧に殻を開く作業に集中している。

 ひたすら貝を開いている、店主のゴンさんに話しをうかがった。「お店を始めたのはおよそ40年前。母親が創業しました」物珍しさからか、ガイドブックやテレビなどで取り上げられることが多くなり有名になったようだ。ホイクレーン、ホイメンプーとも、一皿100バーツ(約350円)。ボイルして自然に開いた貝ではなく、手で開いたものしか提供していないので、茹で加減が抜群で身はぷりぷり感に富んでいる。栄養価が高くローカロリーなので、健康食とも言えるだろう。
【執筆 : 西尾康晴】

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