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中国クオリティへの不安から、高速鉄道計画は白紙に戻る可能性もーインドネシア

Global News Asia 2016年2月12日 10時30分

 2016年2月12日、インドネシアメディアによると、問題山積で暗礁に乗り上げている中国に発注した高速鉄道計画(ジャカルタ―バンドン間・約140Km、2019年開業)について、計画自体を白紙に戻すべきだとの声が強まっている。

 台湾では2月6日大地震があり、ビルが倒壊するなど大きな被害が出た。台湾はインドネシアと同じく地震が多い国。台湾は地震のリスクを考慮し高速鉄道は日本製の新幹線を採用していたため、地震発生の翌7日には全線で運転を再開することができた。

 インドネシア国土交通省は3日、中国に、早期地震検知警報システムの導入や、鉄道の耐用年数を60年から100年に延ばすなどの改善を求めた。改善が受け入れられなければ、鉄道建設計画を認可しない方針で臨みたいと発表した。

 インドネシア国土交通省が、改善を求めた背景には、中国側の建設設計申請書類は、いまだにすべて提出されていない。提出されたものは、ほとんどが中国語で読めない為、インドネシア語や英語で再提出するよう差し戻した。鳴り物入りの国家プロジェクトで申請書類段階でのトラブルは想定外だったため、中国への信頼が揺らいでいる。

 また、過去に導入後に欠陥機とわかった中国製プロペラ旅客機MA60(中国名は新舟-60)での教訓から、中国に騙されないように慎重に認可審査を行いたいとの考えからだ。強引な手法で中国は高速鉄道計画を受注したものの、暗礁に乗り上げている。
【編集 : 高橋大地】

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