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中国への不信感が広がり、実現性の薄れるインドネシア高速鉄道計画

Global News Asia 2016年2月14日 21時3分

 2016年2月12日、インドネシアメディアによると、問題山積で暗礁に乗り上げている中国に発注した高速鉄道計画(ジャカルタ―バンドン間・約140Km、2019年開業)について、計画の実現性が日々遠のいている。

 そもそも、インドネシア政府がこの区間に高速鉄道を建設したいとの事から、日本は、現地の地質調査なども行い具体的な事業提案書を提出していた。しかし、インドネシア政府は高速鉄道にかかる費用が膨大なことから、計画を見直すと日本に伝えていたが、途中から中国が割り込む形で、インドネシア政府の債務保証を求めない、必要な資金も中国が用意するという画期的な提案をだした。インドネシアは真に受け、十分な精査をせずに中国案に思わず飛び付いてしまった。

 しかし2016年に入ってから、中国は債務保証をインドネシア政府に求めてきた。中国の常識では、約束を反故にすることは常套手段らしい。
 
 中国からの建設設計申請書類は、いまだにすべて提出されていない。提出されたものも、中国語の書類が多くインドネシア語や英語で再提出するよう差し戻された。この時点で躓くことは、インドネシア側も想定外だった。

 1月21日の起工式には、高速鉄道の建設の許可を出す国土交通大臣が欠席したほど、ひどい状態になっている。
 
 ジョコ大統領は、面子を保つため関係各方面と協議を行い、どうにか高速鉄道の速やかな着工に向けて、工作しているが難しそうな局面だ。インドネシアの中国に対する不信感は、着実に広がっている。

 台湾では2月6日大地震があり、ビルが倒壊するなど大きな被害が出た。台湾はインドネシアと同じく地震が多い国。台湾は地震のリスクを考慮し高速鉄道は日本製の新幹線を採用していたため、地震発生の翌7日には全線で運転を再開することができた。

 インドネシア国土交通省は3日、中国に、早期地震検知警報システムの導入や、鉄道の耐用年数を60年から100年に延ばすなどの改善を求めた。改善が受け入れられなければ、鉄道建設計画を認可しない方針で臨みたいと発表した。中国に騙されないように慎重に認可審査を行いたいとの考えからだ。強引な手法で中国は高速鉄道計画を受注したものの、暗礁に乗り上げている。
【編集 : DR】

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