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【タイ】中国人による中国人観光客目当ての投資を当局は警戒

Global News Asia 2016年2月27日 9時0分

 2016年2月27日、近年の中国人観光客の急増を受けて、タイ国内の観光地では中国人投資家によるホテルなどの買収や観光事業への投資が増えている。しかし、正当な手続方法を経ていない案件や、不法就労の従業員を雇用するなどの問題も増加。こうした事態に当局も警戒を強めていると、タイメディアが伝えている。

 タイ北部には、今年の春節期間中4000台を超える車が中国から陸路で越境。そうした中、観光地チェンマイでは中国人投資家などが管理するホテルやゲストハウスは、軒並み中国人客で賑わいを見せていた。

 しかし、チェンマイ市当局では市民からの通報により、こうしたホテルなどで労働許可を取得していない中国人が働いている事を掌握しているという。適時、確認を急いでいるというがその件数も多くなっており、摘発が追いついていないのが実情だ。

 著者もたまたま、こうしたホテルに宿泊したことがあるが、チェックインの際にタイ語が通じない事を不審に思い、確認したら中国本土から来ていると言われた。労働許可は持っているとのことだったが、それも怪しい印象だった。

 また、団体客には中国人ガイドが専属で付いて回るケースも多く、地元タイ人ガイドたちは、度々当局に対して、取締りの強化を訴えている。タイでは、ツアーガイドは国家資格を有する者だけに認められており、外国人には一切認められていない。しかし、ガイドが不足している現実もあり、政府では外国人へのガイド資格取得への法整備を検討している。

 こうした事態は、チェンマイに留まらず、チェンライ、パタヤ、プーケット、クラビーでも同様だと報道では伝えている。
【翻訳/編集 : そむちゃい吉田】

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