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中国メディアが指摘、インドネシア高速鉄道―遅れの原因は政策決定の軟弱さと腐敗

Global News Asia 2016年3月1日 6時45分

 2016年3月1日、問題山積で暗礁に乗り上げている中国に発注した高速鉄道計画(ジャカルタ―バンドン間・約140Km、2019年開業)について中国メディアは、1月21日の起工式は、インフラを改善すると公約していたジョコ大統領にとって至福の瞬間だったが、インドネシア国土交通省が建設の許可を出さないまま起工式に踏み切った事は、高速鉄道計画を危うくしたと失策を指摘した。

 記事は、行政機関の混乱は、インドネシアの政策決定の軟弱さからで、背景には政治的な腐敗がある。中国はアフリカでの成功をインドネシアでも実現したい考えだが、建設許可申請書類の不備や未提出を理由に、工事が許可されたのは、約140Kmの中で5Kmだけ。

 こうした厳しい現状は、インドネシアの民主化が進み地方政府の発言力が高まったため。ジャワ島の高速鉄道については、ジャワ島以外の地方政府から反対の声があがっている他、ジョコ大統領の所属政党内にも反対者がおり、反対勢力の存在で、高速鉄道計画の遅れはさらに長引く恐れがある。

 中国側が受注に向けての提案書は3カ月のスピード作成(一般的には18~19カ月必要)だった。早急すぎたのではなかったのかと指摘されているが、急がなければならない事情があったと伝えている。
【編集 : RC】

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