2016年3月7日、タイ北部の観光都市チェンマイから北におよそ60km離れたチェンマイ県チェンダオ郡はタイの野生動物保護区やタイで3番目に大きなチェンダオ山があるなど自然が豊かな農村だが、現在、タイ各地で起こっている水不足で間もなく危機的な状況になる可能性があり、郡内の各村の長たちが井戸の使い方で協議を進めている。チェンダオ郡で日本米の栽培と、ノマドワーカー向けにバンガロー「ファイナルランド」を経営する小宮克久氏の情報だ。「現在のところ、チェンダオの半数以上井戸が枯れてしまい、村同士での融通の会議しています。水浴び(タイにおける入浴)ができないくらい影響が出ています。ファイナルランドでも毎日少しずつ井戸水が汲み取れなくなりつつあり、節水が必要になっているほどです」
小宮氏の日本米の田はこれまでの10分の3にまで作付面積が減っており、ほかのタイ米農家も少なからず影響が出ている。チェンダオ郡の市民も徐々にストレスが溜まってきており、村人同士がギクシャクしてる状態にもある。郡内のある村長は、「今年は特別水がない。例年この時期に水不足は聞いたことがない。温暖化の影響なのではないか」と語っている。
チェンダオ郡は井戸水の利用が主であるため、今のところタイ政府側から給水制限はされていないが、今後少しずつ湧き出す井戸を利用するか、井戸を深く掘り下げるかで協議が進められている。
チェンマイ市街はまだ大きな影響は出ていないが、今後、給水制限が行われる可能性もある。タイの英字紙「バンコクポスト」でも25日付けで掲載された記事によると、毎年4月13日から15日に行われるタイの旧正月で、水かけ祭りとして有名なイベントにも大きな影響が出る可能性があると、タイ王室灌漑局のスポークスマンが語ったという。
【執筆 : 高田胤臣】
小宮氏の日本米の田はこれまでの10分の3にまで作付面積が減っており、ほかのタイ米農家も少なからず影響が出ている。チェンダオ郡の市民も徐々にストレスが溜まってきており、村人同士がギクシャクしてる状態にもある。郡内のある村長は、「今年は特別水がない。例年この時期に水不足は聞いたことがない。温暖化の影響なのではないか」と語っている。
チェンダオ郡は井戸水の利用が主であるため、今のところタイ政府側から給水制限はされていないが、今後少しずつ湧き出す井戸を利用するか、井戸を深く掘り下げるかで協議が進められている。
チェンマイ市街はまだ大きな影響は出ていないが、今後、給水制限が行われる可能性もある。タイの英字紙「バンコクポスト」でも25日付けで掲載された記事によると、毎年4月13日から15日に行われるタイの旧正月で、水かけ祭りとして有名なイベントにも大きな影響が出る可能性があると、タイ王室灌漑局のスポークスマンが語ったという。
【執筆 : 高田胤臣】