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「ミャンマーNARUTO世代」を中心に日本のアニメブームが本格化

Global News Asia 2016年3月12日 11時0分

 2016年3月12日、ミャンマー最大都市ヤンゴンでは「ニッポンの漫画・アニメ・ゲーム」展が文化庁、国立新美術館、ミャンマー文化省、国立博物館(ヤンゴン)の主催により2月14日~3月6日まで開催された。

 世界巡回展、初の開催地となった今回のイベントでは、ヤンゴン国立博物館で46作品の漫画やアニメが展示された他、ヤンゴン外国語大学における講演会、地元の映画館での日本アニメの上映など3週間に渡って開催され、どのイベントもミャンマーの若者を中心に大好評を博した。

 今回のイベントが成功を収めた要因として、ミャンマーでは2000年から衛星放送のキッズチャンネルなどにより数多くの外国製のアニメが放映されていたこと。中でもアメリカのアニメよりも感情的に複雑な日本のアニメは小学校高学年以上の子供に既に人気を得ていたことなどがあげられる。さらに今回多く来館した若者達は小学生の頃に衛星放送で放映された「NARUTO」が大流行し、自然に日本のアニメに親しみながら育った「ミャンマーのNARUTO世代」であり、現在は「ワンピース」「東京喰種 トーキョーグール」などの人気も高い。

 ミャンマーではここ2、3年、経済開放の空気も相まって、日本のアニメキャラのコスプレイベントが毎年開催され、またアニメのフィギュアが市内のショップで販売されるなど、日本の漫画・アニメブームが本格化してきている。今後、この「ミャンマーNARUTO世代」を中心に大きなブームが起きそうな予感だ。

【執筆 : 竹永ケイシロ】

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