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【タイ】本場の中国人がタイで楽しむ中華料理とは

Global News Asia 2016年3月15日 17時0分

 2016年3月15日、タイ最大の中華街ヤワラーには連日たくさんの中国人観光客が訪れる。ヤワラーは1880年代に形成され始めた街で、当時の移民の子孫たちが今でもタイ華人として暮らす。タイの移民政策でタイ国籍を取得し、タイ語で教育を受けていて内面はほぼタイ人ではあるが、家業などの関係で今でも中国と繋がりの多い家庭も少なくない。

 そんな環境もあってか、ヤワラーには漢方薬店や中華料理店が多く、一部の高級食材は本国よりも安いということで、中国人は観光のついでにヤワラーに立ち寄り、フカヒレなどを楽しんで帰っていく。

 ほかにはツバメの巣なども人気だ。ツバメの巣はタイが世界的にも有名な産地で、アナツバメが唾液腺からの分泌物で作ったものを採取し、主に広東料理に用いられている。タイ南部では習性を利用して鉄筋コンクリートの団地のようなものを建設し、ツバメの巣の生産量を上げている。

 フカヒレやツバメの巣は本国より安いとはいえ、タイの物価から見ればそれなりに高級だ。特に高級レストランで食べるとかなりの値段になる。しかし、タイは飲食店のレベルに合わせた料金設定があり、食堂、さらには屋台になればさらに安く食べることができる。

 こういったフカヒレやツバメの巣の屋台はヤワラーなど中華街やその周辺でしか見られない。そういったこともあり、より中国人観光客が多く集まってくるようである。

【執筆 : 高田胤臣】

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