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【タイ】コンドミニアム建設ラッシュのバンコクでサービスアパートが誕生予定

Global News Asia 2016年3月18日 11時0分

 2016年3月18日、コンドミニアムの建設ラッシュのバンコクでは、特に中心地の物件は投資用に購入されている。売買によるキャピタルゲインを目的とするケースと、賃貸でインカムを目的にするケースがあり、賃貸の場合は外国人の企業駐在員が主な顧客対象となっている。

 日本人投資家も多数がバンコクの物件を所有して、日本人の日系企業駐在員に部屋を貸す。バンコクの不動産仲介業者によれば、投資が成功しているケースでは6%の利回りが期待できるという。

 日本人駐在員も文化的背景を同じにする日本人投資家の物件を好んで選ぶ傾向にはある。タイのコンドミニアムは特に水回りなどにトラブルが多く、それらの修理を巡ってオーナーと入居者で対立することが少なくない。そんなときに日本人同士だと話がスムーズであるので、日本人オーナーの物件は人気が高い。

 一方では単身での赴任の場合においては掃除洗濯などを従業員が対応してくれるサービスアパートにも人気が集まる。企業駐在員は本国とほぼ同等の勤務態勢になるため、単身で暮らすと掃除洗濯がままならなくなる。かといってホテルでの長期滞在は落ち着かないため、その中間とも言えるサービスアパートの需要が高く、最近は不動産開発会社がサービスアパートを中心に建設することも多くなった。

 そんな中、シンガポールの企業で、タイを始め世界中でホテルやサービスアパートを開発・運営するアスコット社(The Ascott Limited)と、同じくシンガポールの不動産会社、キャピタランド(CapitaLand)が、タイで初めての複合開発物件としてのサービスアパートが間もなく完成することを発表した。アスコット社にとってはタイで17番目の物件となる。

 今回発表された物件「サマーセット・エカマイ・バンコク」は3棟からなるサービスアパートで、130室のスタジオもしくは2ベッドルーム、81室の1~3ベッドルームなどを備える。エカマイはバンコク都内の中でも閑静な住宅街として知られ、BTSエカマイ駅や日本人在住者の多いトンロー地域に近い。また、バンコク都内だけでなく東部の工業地帯へのアクセスもよく、多くの外国人が居住するエリアだ。入居受付は2016年7月開始の予定となっている。

 サービスアパートは入居希望者に賃貸物件を斡旋する不動産仲介業者にとっても窓口が一本化されていて交渉がしやすく、取り扱いやすい物件として人気がある。今後、バンコクの賃貸物件はこういったサービスアパートが主流になるのかもしれない。

【執筆 : 高田胤臣】

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